スーパーヒーローをモチーフにしたクールな広告11選

Case:Superheroes

バットマン、スーパーマンなどに代表されるアメコミヒーロー。彼らの持つカリスマ性や、正義の味方というイメージは見る人に夢を与えます。

今回はそんなスーパーヒーローたちをモチーフにした、クールに、そして時にコミカルに描かれる広告事例を11点、ピックアップしてお届けします。

1.がん闘病中の子供に“勇気と信じる力を与える”アメコミヒーロー


[国名:ブラジル/企業名:Hospital A.C.Camargo Cancer Center]

ブラジルのがん治療センター「Hospital A.C.Camargo」が、病気と闘う子供たちに“病に打ち勝つ勇気と信じる力”を持ってもらうため、大人気のアメコミヒーローがデザインされた“化学療法用の点滴バッグ”を覆うパッケージを制作しました。

バットマンやスーパーマン、ワンダーウーマンなどがデザインされたパッケージは、“がんに打ち勝つ”ための『Superformula(スーパーヒーローによる処方)』だと子供たちに直感的に訴える狙いです。

さらに、このパッケージに“より強い意味合い”を持たせるために、バットマンやスーパーマンのTVアニメと漫画で特別シリーズを制作。その中でヒーローたちは、敵の策略にはまり“がん闘病に苦しむ子供たち”と同じようにベッドで治療を受ける経験をしますが、医師が処方した『Superformula』により元気を取り戻し、敵をやっつけるという模様が描かれています。

また、小児病棟の廊下や壁、遊技場などにもスーパーヒーローの姿を描いたり、子供たちの部屋のネームボードもヒーローのデザインのものに変えました。この試みに看護師からは「大勢の子供たちが、化学療法治療の必要性をわかってきてくれてるように思う」と話しています。

2.ブラウン、スーパーヒーローをモチーフにした口髭広告

[国名:ドイツ/企業名:Braun]

男性用髭剃りブランド・Braunがドイツで制作したプリント広告です。タグラインは、“Precision prevails”[精密さは勝つ]。正義のヒーローとして知られる、バットマン、スーパーマン、スパイダーマンの難解なシンボルを口髭で描くというクリエイティブ。

同社のシェーバーの“正確な剃り味”、どんな形にも口髭を整えることができるという点を、スーパーヒーローのシンボルを描くことにより表現しています。

3.“無敵のスーパーヒーローでさえも逃れられない”乳がんのリスク

[国名:モザンビーク/企業名:Associação da Luta Contra o Cancer]

乳がんの予防啓発団体「Associacao da Luta Contra o Cancer」のプリント広告。“乳がんが女性であれば誰にでも起こりうる病気である”という事実を強調して表現するために、アメコミでお馴染みのスーパーヒーローをクリエイティブに起用しています。

ストーム、ワンダーウーマン、超人ハルク-女性版、キャットウーマンというアメコミを代表するスーパーヒロインたちが、自身の胸を触り「大丈夫かな」と気にしている様子を描写。

『どんなに凄い活躍をするスーパーヒーローでさえも女性であれば乳がんのリスクからは逃れることはできないんですよ。だからこそ、皆さんも定期的に健診を受けることで、乳がんのリスク、すなわち「乳がんという敵」を早い段階で排除するように注意しましょう!』と示唆しています。

4.SNSのトップランカーを“スーパーヒーロー”で表現

[国名:UK/企業名:Freestyle Interactive]

イギリスのデジタル&ソーシャルメディアに特化したエージェンシー「Freestyle Interactive」が制作した、“アメコミのスーパーヒーロー”をモチーフとしたカード型のインフォグラフィック。

ソーシャルメディアのトップランカー(FacebookやTwitterやLinkede inなど)をアメコミのスーパーヒーローにそれぞれなぞらえ、各特徴(Active Users,World Reach,Usability,Cutting Edge[最先端])について数値化しています。

Facebookは『巨大でパワフル』ということで、「超人ハルク」。Twitterは『素早い動きと“蜘蛛の巣”のような繋がり』ということで、「スパイダーマン」。Google+は『ミステリアスで将来有望』ということで、「シルバーサーファー」。

ソーシャルメディアとアメコミの両方に精通していないと面白さが伝わらないかと思いますが、アメコミ好きにとっては各キャラクターや能力などについて、いろいろツッコミを入れながら楽しめる、ユニークなインフォグラフィックでした。BtoB企業のコミュニケーション術としても巧みですね。

5.「いくつになっても好きな食べ物は、好き!」そんなインサイトをつくプリント広告

[国名:パナマ/企業名:Melo chiken nuggets]

中米のパナマ共和国で実施されたシリーズプリント広告。アメリカではチキンナゲットと言えば、子どもの食べ物というイメージがありますが、このイメージをうまく使って考えられたチキンナゲットの広告クリエイティブです。

ウルヴァリン篇、キャプテン・アメリカ篇、ハルク篇の3タイプ。コピーは、“You’re never too old for superheroes, you’re never too old for chicken nuggets.(スーパーヒーローに年齢なんて関係ない。そう、チキンナゲットにもね)”。

「食べたいけど、やっぱり子どもの食べ物だし・・・」と心の中で思っている大人の気持ちを“代弁”してあげるコピー。消費者の心にある気持ちを描いてあげる事で、消費者のマインドにダイレクトに訴えかけるという広告の基礎的手法を用いたプリント広告でした。

6.スーパーヒーローとコンドームのコラボ!? 多世代に響く親しみやすいグラフィック広告

[国名:ブラジル/企業名:Aquatro]

アメコミヒーローの代名詞「バットマン」がコンドームの広告に出演しました。コンドームがかぶさっている部分が「バットマン」、かぶりきっていない部分が悪役である「ジョーカー」になっています。

キャッチコピーは「Don’t be the bad guy. Use condom.(悪い男になってはいけないよ。コンドームを使おう。)」ヒーローと悪役をこういった使い分けをすることで、「コンドーム=正義(正しいマナー)」と訴求しているようです。

他にも「ハリー・ポッター」より、コンドーム部分が「ハリー・ポッター」、かぶっていない部分が悪役である「ヴォルデモート卿」、さらに「スター・ウォーズ」より、コンドーム部分が「ヨーダ」、かぶっていない部分が「ダース・ベーダー」という3パターンが制作されました。

説明せずともイラストで伝わるキャラクター広告。時代ごとの人気キャラクターを使い分けることで、幅広い世代ににとって親しみの湧く広告に仕上がっています。

7.臓器提供を呼びかける広告『あなたにはスーパーヒーローと同様の力があります』

[国名:ブラジル/企業名:Government of the State of Ceará]

ブラジル東部のセアラー州政府が、市民に“臓器移植のドナーになること”を呼びかけるために制作した啓発広告。人の心臓が人気アメコミヒーロー「スパイダーマン」をモチーフにしたデザインで描かれています。

コピーは、“The real power lies inside you .Be a donor. Save lives.(本当の力はあなたの中にある。ドナーになって、助けを必要とする人を救ってください。)”

このクリエイティブを通じて、「あなた自身も気づいていない“あなたの内”(臓器)には、超人的な力で窮地にいる人を救い出すことができるスーパーヒーローと同じように、“秘められた力”があるんですよ!だから、是非ドナー登録をお願いします」というメッセージを発信しているようです。

同時に、“平常時においては本当の力を隠している”という点も、スーパーヒーローと臓器移植をかけているように思われます。

8.“情けないヒーロー”達による新入生歓迎キャンペーン


[国名:イタリア/企業名:Scuola Comics]

ある晩、ローマの街の一画では、ヒーロー達のこんな姿が見られました。

何とか仕事を探そうと、履歴書を配って歩くスーパーマン…
停車中の車のフロントガラスを半ば強引に拭いて小銭をねだるハルク…
不機嫌な様子でウェイトレスとして働くワンダーウーマン…

実はこれ、イタリアのアートスクール「Scuola Comics」が打ち出した、新入生を勧誘するためのゲリラキャンペーンです。

「その日暮らしの厳しい生活に疲れ果てたヒーローたちには、悪と戦う力はもはや残っていません。彼らに代わる、次世代ヒーローを生み出しましょう!」というコンセプトのもと、新しいキャラクターを募集するコンテストを企画し、人々にFacebookを通じて参加するよう呼びかけています。

このキャンペーンによってどれだけ新入生が増えたのかは分かりませんが、どんなニューヒーロー/ヒロインが誕生したのか、気になりますね。

9.スーパーヒーローの存在を真っ向から否定する人権団体の広告

[国名:ベルギー/企業名:Amnesty International]

死刑の廃止、人権擁護、難民救済などの活動を行うNGO、アムネスティ・インターナショナルによるシリーズプリント広告。キャンドルを買うことでそのお金が寄付となり、彼らの活動をサポートできることを、大胆なクリエイティブで訴求しました。

スーパーマンとワンダーウーマンという世界的に有名なヒーローキャラクターを、映画の合成等でよく使われるグリーンバックやブルーバックで描いたビジュアル。コピーは、“スーパーヒーローは存在しません。あなただけが人権を守る力を持っています。キャンドルを買って協力してください。”。

「ヒーローは映画やアニメの中にしか存在しないから、あなたが現実の世界でヒーローになろう!」というメッセージを、非常にストレートに表現しています。アニメ業界から反感を買いそうですが、この団体だからこそ言える、まっすぐなメッセージを少しコミカルに描いたプリント広告でした。

10.「献血をすれば、あなたも誰かのヒーローになれる。スパイダーマンのようにね。」

[国名:ギリシャ/企業名:Hellenic Association of Blood Donors]

ギリシャの慈善団体「Hellenic Association of Blood Donors」によるプリント広告です。

スパイダーマンらしき腕から伸びているのは、クモの糸…ではなく、医療用のチューブ。その先は血液バッグにつながっています。

右上にあるコピーは、“You can be someone’s superhero!”。「献血をすることで、誰かの命を救うことができる。つまり輸血を受けた人にとって、あなたはスーパーヒーローなのです。」という事を端的に表現しています。

11.FIAT、アメコミとコラボして“子供が楽しく着用できる”シートベルトを開発

[国名:ブラジル/企業名:FIAT]

自動車メーカー・FIATが、アメコミヒーローが集結するDCコミックス「ジャスティス・リーグ」とコラボして制作したユニークなシートベルト。

シートベルトが苦手な子どもたち向けに、楽しんで着用してもらうことを意図して、“スーパーヒーローの腕”を模したベルトを制作。子供たちを“危険からがっちりと守ってくれる”というメッセージを発信しているようです。

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