「人狩り」に注意! 今までにないアプローチで自転車事故防止を訴える広告

Case: HUNTED AT NIGHT.

ブラジルでは自動車とサイクリストの事故が多発し、社会問題になっていました。

そこで「Respeite Um Carro a Menos」という非営利団体は、自動車運転手に注意を促し、意識を高めてもらうための方法としてユニークな広告を制作しました。そのクリエイティブがこちら。

お金持ちの家にありそうなイメージの、「鹿の角の壁飾り」。そのオブジェを想起させるように、自転車のハンドルが壁に飾られているビジュアルです。

キャッチコピーには「HUNTED AT NIGHT.(夜に狩られました)」と書かれ、夜間に事故に遭ってしまったことをにおわせています。

さらに以下のメッセージが記されていました。

ブラジルでは毎日、多くのサイクリストが殺されています。
サイクリストに対してもっと敬意を持ちましょう。
サイクリストを狩るのをやめましょう。

他にも、「交差点で狩られました。」

「公園で狩られました。」

「道ばたで狩られました。」などシリーズとして展開されています。

大人が乗るものだけでなく、子供が乗りそうな自転車のデザインと、そのハンドルが痛々しく歪んで飾られているビジュアルが、事の深刻さを伝えています。

ただ交通安全を訴えるよりも、こうして何かに例えることで関心を集める工夫は、特に啓蒙広告というジャンルには効果的だと思いました。

Written by Chiba Yuki

参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/print/respeite_um_carro_a_menos_hunted_at_night
http://adsoftheworld.com/media/print/respeite_um_carro_a_menos_hunted_at_the_crossroad
http://adsoftheworld.com/media/print/respeite_um_carro_a_menos_hunted_in_the_park
http://adsoftheworld.com/media/print/respeite_um_carro_a_menos_hunted_on_the_road

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