“貧しい人を侮蔑する”ことで逆に支援の必要性に気付かせる、人間の心理を突いた実験
Case: Fuck The Poor
ロンドンの中心部。朝の通勤時間帯に人々が忙しく行き交う中、1人の男性が「FUCK THE POOR(貧乏人なんて、クソくらえ)」と書かれた看板を背負いながらリーフレットを配っています。
貧しい人やホームレスを侮蔑するような言動に対し人々は憤り、男性に抗議します。
「どうしてそんな事を言うんだ。」「貧しい人がいるなら助ける方法を考えるべきでしょう?」
中には強い口調で詰め寄る人も。
しばらくして、同じ男性が今度は「HELP THE POOR(貧しい人に支援を。)」と書いた看板を背負い、道行く人に募金を呼びかけます。
しかしこれに対しては、立ち止まる人はおらず、みな無関心な様子で通り過ぎていきます。
実はこちら、貧困問題の解決に尽力するチャリティー団体「Pilion Trust」が行った実験です。
人々に「貧しい人を助けよう」と呼びかけてもなかなか支援につながらないが、貧しい人に対する侮辱的な態度には「それは間違っている」と声を上げる。つまり多くの人は『実際に募金まではしないものの、支援の必要性を十分に理解している』という事を明らかにしているのです。
映像は以下のように締めくくられています。
「We know you care. Please care enough to give.(皆さんが貧しい人たちを気にかけていることはわかります。その気遣いを支援に繋げてください。)」
人々の心理を突いた、思わずはっとさせられる実験でした。
動画はコチラ
参考サイト
adeevee
http://www.adeevee.com/2014/04/the-pilion-trust-fuck-the-poor-media/
Pilion Trust
http://piliontrust.com/
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