物議を醸したHoney Maidの家族像CM。賛否両論への答えは「愛があれば家族である」

Case: Honey Maid turns hate into love

アメリカのクラッカーブランド・Honey Maidが3月に放映したテレビCMが物議を醸し、SNS上で賛成、反対意見が数多く飛び交っている現状を踏まえて、同社は4月3日に“過熱する投稿そのものをアートにする”という試みを通して、一連の騒動への答えを示しました。

2014年3月10日、Honey Maidは「This is Wholesome(これが健全だ)」と題したテレビCMの放映を開始。

このCMでは「Honey Maidのクラッカーは、全ての健全な家族の毎日の健康を支えるスナックである」とのメッセージを訴求するため、現代の象徴的な家族とも言える、“ゲイカップルの家族”、“異人種カップルの家族”、“父親が全身タトゥーを入れているロックな家族”を取り上げました。

このCMに対して、“家族の形は様々だ”、“幸せな気持ちになった”、“最高の(D)ADだ”(DAD=父親とAD=広告をかけて)など肯定的な意見も寄せられましたが、“全く健全な家族じゃない、最悪だ”、“認められない”、“気持ち悪い”などと言った否定的な意見も相当数投稿されました。

そんな中同社は、SNSにあふれた賛否両方の投稿を用いて、一つのアート作品を制作しました。

作品を手掛けたのは2人のアーティスト。まずは、否定的な投稿を一件ずつプリントアウトし、それを一枚ずつ丸めます。

そして、筒状になった投稿を貼り合わせます。

できあがったのは大きな“Love”という文字。

続いて、否定的な投稿に比べて、約10倍もの数に上るという肯定的な投稿も、先ほどと同様、一枚ずつプリントアウトし、筒状に丸めます。

そして先ほど作った“Love”という文字の周りを取り囲むように、筒を配置していきます。

完成したものがこちら。否定的な投稿でできた“Love”という文字を、肯定的な投稿が包み込むような作品に仕上がっています。

「何が健全な家族であるか」ということで、物議を醸した“家族のあるべき姿(家族像)”。

同社が今回のアートを通じて提示した答えは、“形”はどうであれ、“愛があれば家族である”というものでした。

SNS時代における、ステイクホルダーとの素敵なコミュニケーションの図り方ですね。同社の企業姿勢が如実に伝わる粋な試みでした。

動画はコチラ

参考サイト

Adverblog
http://www.adverblog.com/2014/04/03/honeymaid-turns-hate-into-love/

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