スリランカ内戦における、反人道的行為を弾劾するアニメーション「One bullet」

Case: One bullet

インド洋に浮かぶ小さな島国・スリランカでは、1983年から26年間にもわたり、内戦状態にありました。政府軍とスリランカからの分離独立を目指す反政府団体「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)による戦闘は、暗殺、自爆テロ、民間人の虐殺などが横行し、国連をはじめとする各国の和平仲介にも関わらず泥沼の様相を呈していました。

そんな状況の中、2006年にスリランカ国内で人道支援にあたっていた国際機関「ACF International」の職員17名が政府軍に拘束され、処刑されるという痛ましい事件が起こります。

「ACF International」はスリランカ政府の責任を追及するものの、政府側は十分な調査をしないまま、『治安部隊に責任はない』との結論を下しました。

国際人道法に著しく違反するこの行為に対し、同団体が広く世界中の人々に支援を呼びかけるために制作したのがこちらの映像です。(少しショッキングな内容ですので、注意してご覧ください)

「One bullet」というタイトルのアニメーションは、処刑場のような場所でACFの職員がひざまずき、後ろから銃口を向けられているシーンからから始まります。

放たれた銃弾は職員の頭部を貫通し、民家を突き抜け、通行人を次々と直撃しながら、なおも飛び続けます。

そして最後、幼い男の子に今にもあたりそうになった瞬間、

「Killing and aid worker is punishing those he helps.(人道支援者を殺害することは、その人が助けるはずだった人々までもを傷つけるということなのです。)」

というメッセージが表示され、映像は終了。

ACF Internationalでは英語・フランス語・スペイン語など数カ国語に対応した特設HPを制作し、この事件の解決に向けて世界中からの広い支援を呼びかけています。

動画はコチラ

参考サイト

Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/online/action_contre_la_faim_one_bullet

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