ユーザー数6億人のWeChat(微信)を使った英バーバリーの新たな挑戦
Case: Personal Show Experience
ここ数年で爆発的に普及したメッセンジャーアプリといえば、皆さんご存知の「LINE」ですが、中国では「WeChat(微信)」というメッセンジャーが最も利用されています。昨秋には登録ユーザー数が、6億人を突破したとも発表されました。
デジタル領域の斬新なプロモーションに定評のある英ファッションブランド「バーバリー」は、今後更なるユーザー数の増加が見込まれるWeChatとコラボし、2014年2月17日に開催された秋冬コレクションでユニークな試みを実施しました。
WeChat上のバーバリー公式アカウントをフォローし、『Made For ○○(自分の名前)』を入力、送信すると、オンライン・ファッションショーへの“招待状”が届きます。
するとショーの様子を動画で視聴できるほか、ここでしか見られないスペシャルコンテンツにアクセスすることができるのです。
スペシャルコンテンツの内容は、例えば「Reply ○○(自分の名前) Look1」と送信すると、モデルがショーで着用した最新作についてのデザイナーによる説明を、音声で聞くことができたり、ショーに招待されたVIP客の映像が観られるといった具合です。
バーバリーのような世界的ブランドのファッションショーというと、VIP客やセレブなど、いわゆる選ばれた人だけが参加できるというイメージがありますが、私たちの生活に密着した存在であるメッセンジャーアプリを介することで、ぐっと身近に感じることができますね。
くしくも2月19日にはFacebookが、月間アクティブユーザー数4億5000万人を抱える世界最大のメッセンジャーアプリ「WhatsApp」の買収に合意したと発表しました。
“強いブランド”がメッセンジャーアプリを今回の取り組みのように、既存の広告プロモーションに大胆に取り込み、ターゲットに新たなブランド体験を提供しようとする動きは、世界の広告業界におけるトレンドのひとつになっていくのではないでしょうか。
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参考サイト
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