小児病院の募金活動を成功に導いた『注射された手紙』
Case: A Treated Letter
スウェーデン第二の都市ヨーテボリにある「Queen Silvia Children’s Hospital」という小児病院では、多くの幼い子供たちが闘病生活を送っています。
今回、この小児病院が病に苦しむ子供たちに、少しでも子供らしくなれるよう施設の充実を図るため、ユニークな募金活動を実施しました。
子供たちは、毎日検査や注射等の処置を行い、つらく苦しい闘病生活を送っています。
そんな子供たちも、病院内に心癒されるガーデンやミュージックスタジオがあり、時にはピエロが遊びに来てくれるような楽しいイベントが開催されれば、たとえほんの一瞬でも病や痛みを忘れて笑顔になれるはず。そう考えた同院は、子供たちの現状を伝え、寄付を募るための特別な手紙“A Treated Letter”を市民に送りました。
“A Treated Letter”は、一目で子供たちの現状を伝えることができるよう、その名の通り、日々子供たちに行っているものと同様の「処置」が施されています。
子供たちに日々行っている「処置」とは、すなわち「注射をうつこと」。市民に配布された募金を訴える手紙は、同様に何度も注射をうってから投函されたのです。
手紙には、「寄付で子供たちの病を治すことはできませんが、少しでも子供らしい環境を整え、ほんの一時であっても笑顔を思い出させることができます」と記されています。
この募金活動は、多くの人の心を動かすことに成功し、これまでおもちゃ、コンピューター等といった備品の他、ピエロを招くことも実現し、4部屋の検査室が子供がワクワクするスペースに変身を遂げたそうです。
小さな工夫一つで、多くの人の心を揺さぶることに成功した胸を打つDMでした。
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参考サイト
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