サンドアートで訴える、マオリの人々への「有権者登録」啓発キャンペーン

Case: Beautiful sand painting as a call to vote

オセアニアに位置する島国、ニュージーランドでは、選挙制度が日本と大きく異なります。というのも、人口のおよそ14%を占める先住民「マオリ」に配慮した議席配分がなされているためです。

5年に一度、マオリの人々は投票に先立つ「有権者登録」をして、一般の小選挙区で投票するか、あるいはマオリ選挙区で投票するかを選択することができます。

直近では2013年3月25日から7月24日までが有権者登録の期間でしたが、その際ニュージーランド政府が、マオリの人々に有権者登録を促すキャンペーンを打ち出したのがこちらです。

Maori Roll 2013 – Ambient Te Reo Soundtrack – Voiceover version from Peter Hobbs on Vimeo.

「Māori Roll or General Roll」というタイトルの映像は、美しいサンドアートパフォーマンス(ガラス面に砂を撒いてその下から光を当て、その光と影によって砂絵を描き、さらに砂絵を次々と変化させていくパフォーマンス)とともに進行していきます。

場面は海に浮かぶニュージーランドの南北の島を描くところからスタート。

こちらの絵は、約1000年前、南太平洋のポリネシアからマオリの人々がカヌーでこの地に渡って来たことを示しているようです。

さらに絵は変化し…

「もうすぐ有権者登録の案内が届きますよ」という意味である手紙の絵に。

そして最後には「マオリの選挙区にしますか?それとも一般の選挙区で投票しますか?」というメッセージとともに終了します。

“民族”というアイデンティティーに関わるデリケートなトピックですが、美しいサンドアートで表現することで、すっと心に入ってくるような気がします。

次々と変化していく素晴らしいパフォーマンスを、ぜひ動画でご覧ください。

動画はコチラ

Maori Roll 2013 – Ambient Te Reo Soundtrack – Voiceover version from Peter Hobbs on Vimeo.

参考サイト

osocio
http://osocio.org/message/beautiful_sand_painting_as_a_call_to_vote/

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