豪ラム酒ブランド、復興支援の為に“道路をデザインした”パッケージを制作

Case: Bundy Bottle

英酒造大手ディアジオ傘下のディアジオ・オーストラリアによるクリエイティブなCSR活動。

同社は、今年1月にオーストラリア東海岸を襲った大洪水で甚大な被害を被ったバンダバーグ市の復興支援の為に、同社が手掛けるラム酒ブランド「バンダバーグ」(※市名と同じ)から限定版として、“Road to Recovery”(復興への道)という名称のラム酒を発売しました。

ラム酒の製造で知られるバンダバーグ市は、主要道路が冠水するなど最も大きな被害が出たと言われています。

道路は町の生命線。そこで、一日も早く道路を修復し、町を元通りの姿に戻すべく、町の道路を模したボトルパッケージを制作し、復興支援の為のリミテッドエディションとして、バンダバーグにある蒸留所にてオークション形式で販売することにしました。

制作された限定版ボトルは全8000本。パッケージデザインは全171種類で、ボトルラベルには修復を願う道の名が印刷されています。

オークション当日、大勢の人々がバンデバーグ市に足を運び、限定版の売り上げは30万ドルに達した他、市に250万ドルの経済効果をもたらしたといいます。限定版ボトル販売の収益は、バンデバーグ市の道路復興支援金として全額寄付されました。

パッケージに描かれた洪水前の道路を必ず取り戻すことを願って制作されたリミテッドエディション。

その名には“長く困難なものであっても、復興を信じてRoad to Recovery(復興への道)を歩んでいく”という強い思いが込められています。

思いが伝わる素敵なパッケージデザインでした。

世界各地で実施されたクリエイティブなCSR活動に関心のある方は下記もご覧ください。
企業のアイディア溢れるCSR活動(まとめ)

参考サイト

I Believe in Advertising
http://www.ibelieveinadv.com/wp-content/uploads/2013/12/Diageo-Australia-Bundy-Bottle.jpg

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