美しい街が濁流に飲み込まれたら…防災意識を高める看板広告

Case:Regensburg, Dresden, Passau

2013年6月、ヨーロッパ中部では記録的な豪雨により「100年に一度」と言われる大洪水に見舞われました。特に被害の大きかったドイツ、オーストリア、スロバキアなどドナウ川沿いの国々では10人以上が犠牲となり、数万人もの人々が自宅からの非難を余儀なくされたといいます。

いつ起こるか分からない自然災害には、「日ごろの備え」と「想定外の事態への対応力」が非常に重要です。

そこで、洪水被害にあった人々を救済するために設立されたドイツの慈善団体「Aktion Deutschland hilft」は、今回の洪水で被害が及ばなかった地域に住む人々にも防災意識を持ってもらうため、ドナウ川沿いにユニークな看板広告を設置しました。

まるで絵本の中から飛び出してきたような美しい町並みは、それぞれレーゲンスブルク、ドレスデン、パッサウといういずれも旅行者に人気の観光地です。

ところが看板の下部には、濁流に飲み込まれた漂流物が漂っているかようなコラージュが施されています。なぎ倒された木々、倒壊した家屋の一部であったかもしれない木片、車のホイールなど、6月に起こった洪水被害の甚大さをうかがわせます。

この広告は反響を呼び、洪水で損害を被った人々のために多くの寄付が集まったそうです。

シンプルですが、直観的に伝わる看板広告ですね。

参考サイト

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http://www.ibelieveinadv.com/2013/07/aktion-deutschland-hilft-regensburg-dresden-passau/

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