飲んだら乗れない!? “アルコール検知器付”便器がシンガポールに登場
Case:The Pee Analyzer
シンガポールでは飲酒運転による交通事故は1年間で2,141件以上発生しており、死亡事故を起こしてしまうケースも少なくないといいます。そんな状況を解決すべく、飲酒運転をできないようにするための試みが、とある有名クラブで実施されました。
導入されたのは、“The Pee Analyzer”(尿検査器)と、“The RFID Card”(無線ICタグカード)。
尿から瞬時に体内のアルコール度数を検知できる尿検査器を便器に設置し、従来のパーキングチケットをICタグ付きパーキングチケットにかえます。
クラブを訪れる若者は駐車場で車のキーと引き換えにICタグ付パーキングチケットを受け取ります。このICタグ付パーキングチケットは、個人を識別できる他、尿検査器で検知されたアルコール度数を記憶することができます。
トイレを利用すると、トイレ壁面に設置されたICリーダーが利用者のICタグ付きパーキングチケットを読み込み、尿検査器から送られてきたアルコール度数情報をICタグ付パーキングチケットに書き込みます。尿から検知された体内アルコール度数が法定基準を上回ると、便器の上のディスプレイに警告メッセージが表示されます。
クラブを去るには、駐車場でICタグ付パーキングチケットをICリーダーにかざす必要があります。
アルコール度数が法定基準内である場合はグリーンのランプが点灯し、カードと車のキーを引き換え、そのまま車で帰宅することができます。一方、アルコール度数が法定基準を上回っている場合は赤いランプとともに警告メッセージが表示され、クラブの帰宅サービスを利用するかタクシーを利用して帰らなければなりません。
2週間で573人の若者にテストを施し、342人以上が飲みすぎと判断されたといいます。
酔っている人は自分が酔っているとは認識していないもの。このシンプルかつ優秀な機器のおかげで安全に帰宅できる人が増えたようです。
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