スペイン自動車メーカー、『ブレーキのたびに運賃が下がるタクシー』でテクノロジーを訴求
Case:Taxi Fare
フォルクスワーゲングループのスペイン自動車メーカー「セアト」による、同社のマシンに使用されている最先端テクノロジーである『ブレーキング時のエネルギーを回収・蓄積し再利用するシステム』(Break Energy Recovery System)を訴求するための一風変わったプロモーション。
「セアト」に一部細工をし、タクシーに改造して、デュッセルドルフの街中を一般のお客さんを乗せて走行します。
このタクシー、何がユニークかというと運賃メーターの金額がブレーキの度に下がります。
タクシーの運賃は走行するほど上がっていくものだと信じ込んでいる乗客の皆さんは、この不可思議な料金メーターに様々な反応を浮かべます。
ただ困惑する人、メーターが故障しているんじゃないかと尋ねる人、「これじゃ、働く意味ないんじゃないの!」と言っちゃう人、ドッキリカメラがどこかに仕込まれてるんじゃないかと疑心暗鬼になる人などなど。
目的地に着いて、『運賃が2ユーロ(にまで下がった)』と聞いたお客さんは驚きながらもラッキーだったと答える人が続出したようです。
“ブレーキするたびにエネルギーを再利用できる”テクノロジーを示唆するために、“ブレーキの度に運賃が下がるサプライジングなタクシーを走行させる”という主旨の企画。ブレーキでエネルギーが増えたので、その分運賃減らしますよ、というニュアンスでしょうか。
少し難解なテクノロジーをターゲットに理解してもらうために、“感情に訴えて腹落ちさせよう”という試みですね。面白い!
「タクシー」を活用したプロモーションに関心のある方は下記もご覧ください。
・世界各地で実施されたアイディアが光るタクシープロモーション(まとめ)
動画はコチラ
参考サイト
・I believe in advertising
http://www.ibelieveinadv.com/2013/04/seat-taxi-fare/
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