“ハンパない吸引力”をド直球に表現する、掃除機ブランドの“架空”トンネル広告
Case:Tunnel
ドイツの白物家電メーカーMieleによる、新しく発売する掃除機「S8 vacuum cleaner」のユニークな屋外広告。
この掃除機の1番のウリである“物凄い吸引力”を訴求することが狙いです。
今回は、屋外広告と言っても場所がすでに用意されている看板広告の類ではなく、高速道路にあるトンネルをメディアに仕立て上げます。
こんな風に自家用車やトラックが凄い勢いで掃除機のホースに吸い込まれているように見える、という仕掛けです。
ただ実は、このトンネルの上に仕掛けた看板広告ですが、実際のところはお金をかけて看板を設置しているわけではなく、Web用にアップするプロモーション映像に合成したに過ぎません。いわば架空の広告です。
そしてこの『トンネル掃除機に車が“吸い込まれていく模様”』をWebで公開。これがスロバキアのオンラインメディアでニュースとして取り上げられ、生活者からは「これって本当なの??」といった感じでソーシャルメディアで話題になったそうです。
一般的にメディアとして考えられていないものを、自由な発想で訴求力の高いメディアに変えた今回の企画。「掃除機の吸引力の凄さ」をあざとらしくなく、愉快な形で表現する“目の付けどころがシャープ”な実際には存在しない架空のトンネル広告です。
WebのPRを前提にして、架空で広告を制作する視点も秀逸。それが単なるバズに終わるのではなく、掃除機のメインベネフィットまでダイレクトに訴求できるコミュニケーションに昇華できた点が素晴らしいですね。
動画はコチラ
参考サイト
・I believe in advertising
http://www.ibelieveinadv.com/2012/11/miele-vacuum-cleaner-tunnel/
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