違法ダウンロード問題の“加害者と被害者の関係性”を表現する史上最高のクリエイティブ

Case:Download Bar

日本では先日「違法ダウンロードの刑罰化法案」が可決されて物議を呼んでいる真っただ中ですが、海外でも“著作権者の利益を著しく毀損させる”という理由で、増え続ける違法ダウンロードは大きな社会問題になっています。

本日はこのような問題に絡めて、音楽専門TVチャンネル「MTV」がドイツで制作したプリント広告を紹介します。
広告コンセプトは、誰もが一度は見たことがある「ファイルダウンロード中を示すバー」です。

この画面だとちょっとわかりづらいので、拡大版を見てみましょう。
「ダウンロード完了」を示す青色部分を構成するのは、PCや携帯を片手に、モラルを失い自らの欲望にだけ忠実な“暴徒”と化した違法ダウンロードユーザー達。

そして、「これからダウンロードしていく部分」を示す白色は、増殖する違法ダウンロードユーザーの脅威にさらされて今にも力尽きようとしているアーティストやミュージシャンを表現しています。

広告タグラインは、「Switch off illegal downloads. Switch on MTV.」
「違法ダウンロードはやめて、MTVをつけて音楽を楽しもうよ!」というニュアンスです。

切実な違法ダウンロードの問題、加害者と被害者の関係性を示す上でこれ以上ない素晴らしい表現だと思いました。

参考サイト

・Ads Of Thew World
http://adsoftheworld.com/media/print/mtv_download_bar

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