これは必聴!5つの場所から奏でる音が、コンサートホールでひとつになる
ヨーテボリ交響楽団のメンバー14人。コンサートをしようにも、皆スウェーデン各地にいて集合することが出来ません。そこで試みた初めての挑戦。5つの場所からの演奏を、ネットワークを通して一つに合わせ、コンサートホールでモニターから流そうという試みです。音楽であればちょっとしたズレも許されません。果たして演奏会は無事成功するのでしょうか。
森林、海辺、雪深い僻地…
メンバーは至る所にいました。しかも屋外。そんな環境から、音楽を送ることが出来るのでしょうか。
映像と音声の同時転送
映像と音声のズレが、少しでもあってはいけません。初めてのこの試みに、担当者は皆不安げでした。「映像と音声の転送を同時に行うには…。演奏は“見る”よりも“聴く”方が重要だから、聴こえることこそが決定的でなければ…。」試行錯誤しつつ、まだ誰も成し遂げていないこの試みに、胸を高鳴らせています。
完璧なまでの設備を
データは、ほぼ光の速度で転送されるといいますが、距離のあるところではやはり多少の遅れは出てしまうとのこと。でもそんな遅れは、ミュージシャンの演奏には許されません。完璧なまでのネットワークと機材設置がそこには必要です。
ついに開演
2015年4月29日、ついにその時がやってきました。イェーテボリコンサートホールにて行われたリモートコンサート。曲目はモーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』です。各地からの演奏者がモニター上に現われ、指揮者がタクトを振ります。その演奏に観客の反応は…。
みなさんとても楽しまれている様子です。音楽もさることながら、こんな素晴らしいことが出来るという技術にも感動している模様。
世界初の商用LTEサービスで知られるスウェーデンの“テリア・ソネラ”のコマーシャルでした。これがネットワークで送られてきた音楽とは、耳を疑うような完成度に圧巻です。ホールでのオーケストラも素敵ですが、モニターに映る各地の大自然に思いを馳せながら聴く演奏も、また違った楽しみ方が出来るのではないでしょうか。
驚愕のネットワークテクノロジーの進化を、ぜひその耳でご確認ください!
(参考サイト:Ads of the World)
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