1枚2ユーロの激安Tシャツ。10人中8人が“買わない”と選んだ、自販機の仕掛けがすごい
2013年4月24日。バングラデシュの首都ダッカ郊外で「ラナ・プラザ」という、商店や縫製工場などが入った8階建てビルが崩壊しました。死者は少なくとも200人以上、負傷者は1400人以上にものぼるという大惨事。事故前日に、建物の亀裂のためにほとんどの店や銀行は閉鎖されていましたが、上層階の縫製工場の従業員は出勤するよう命じられていたと言います。
私たちが楽しむファッションは、過酷な労働条件のもと働く人々により作られているという事実。そんなこと考えたことがあるでしょうか。そこで設置された『Tシャツ1枚、2ユーロ(約270円)』で買える自動販売機。安いですよね…このマシーンが、そんな過酷な労働者たちの現状を教えてくれるのです。
気軽に買えるTシャツ販売機
街中に現れたTシャツ販売機。その安さが目を惹いて、通りかかる人々が足を止めます。コインをいれ、ボタンを押すと…
工場で働く女性がスクリーンに登場
工場で働く何百万もの人々の中から1人、女性がクローズアップして画面に現われます。マニーシャさんです。
彼女の一日の労働時間は?
何と16時間です。これだけ長く働いて、いくらもらえるのかと言うと…。
彼女の時給はいくら?
何と1時間13セント。日本円で言うと約16円です。16時間X16円で、一日の賃金はおおよそ256円ということになります。
その事実に呆然とする人々
2ユーロのTシャツを作る人々が、ここまで低待遇で働いているとい事実を知り、呆然とする人々。購入することすらためらいがちに。
“買う”か“寄付する”かの二者択一
すると出てきたボタン。“買う”か“寄付する”か選択できる表示に切り替わりました。ためらわずに“寄付する”ボタンを押す人が続出。
「WHO MADE YOUR CLOTHES?(あなたの服をつくったのは誰?)」をテーマに、4月24日に行われた国際的なキャンペーン「FASHION REVOLUTION DAY」の啓発映像でした。“バングラデシュ衣料品工場崩壊の悲劇を繰り返さないために…事実を知ることによって気に掛けることが出来る”と、この映像で呼びかけています。
結果、10人中8人もの人が“買わない”選択をしました。私たちが気軽に楽しんでいるファッション。誰がどんな状況で作っているか、知ることは大切です。是非一度、本編をご覧ください。
(参考サイト:PR Examples)
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