\ Pick of the week /先週の話題事例ピックアップ<3/23-3/29>

PR EDGEにおいて、先週たくさん読まれたPR事例・クリエイティブ事例をピックアップして紹介する「Pick of the week」。

今回は、全国農業協同組合連合会、ヴァンパイア株式会社、トヨタ自動車、アスクル、名古屋グランパスの事例紹介記事をまとめてお届けします。

1. マッチョが過剰在庫を解決! サステナブルな健康習慣を提案するポップアップ

全国農業協同組合連合会と株式会社カヤックは、スキムミルク(脱脂粉乳)の認知拡大と利用促進を目的とした体験型コンビニエンスストア「マッスルマート」を、2026年3月28日(土)・29日(日)の2日間、東京・渋谷にて期間限定でオープンしました。

本プロジェクトは、生乳の不需要期に加工されるスキムミルクの慢性的な過剰在庫という課題に向き合い、酪農家の持続可能性(サステナビリティ)を支えることを目的に企画されました。一般社団法人Jミルクの発表によれば、2025年度末の在庫量は前年度比約59%増の8万2,800トンに達する見込みです。

こういった生産者側の課題を、生活者自身の高たんぱく・低脂質な体づくりというメリットへと転換し、新しいサステナブルな健康習慣として提案するポップアップイベントです。

2024年に大きな反響を呼んだ「マッスル・ベーカリー」を進化させた、今回のマッスルマートでは、筋肉紳士集団ALLOUTのメンバーがマッチョ店員として接客にあたり、筋肉型パンやスキムミルク飲料を無料配布するほか、スキムミルク入り商品の販売を実施。

社会課題の解決と個人の健康を両立させる「サステナブルな健康習慣」の提案として、楽しみながら商品への理解と日常的な消費を促す販促PRです。

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2. 店名も住所もオープン日も非公開「見つからない」ことを価値にするブランディング

「#遊んでたら褒められた」をスローガンに掲げ、ゲーム開発や映像コンテンツの制作、コンセプトカフェ「ヴァンパイアサイド」の運営などを手がけるヴァンパイア株式会社は、神戸三宮に会員制BAR「nameless(ネームレス)」をオープンすることを発表しました。

最大の特長は、店名・住所・オープン日のすべてを非公開としている点です。情報があふれ、Web検索でどこにでもたどり着ける現代において、あらかじめ情報を極限まで遮断し、見つからないことを価値とする逆張りのブランド設計となっています。

本施策は、13年間で新規客が5人しか来なかったという既存のBARを、事業承継で譲り受けたことが起点です。
通常のリニューアルであれば、外装や看板を一新して認知拡大を図ります。しかし同社は、看板や地図アプリ上の情報を前店舗の名前のまま残し、内装のみをドライフラワーなどを用いて作り替え、自社のダークファンタジーな世界観へ刷新しました。

情報過多の現代において、あえて店名や場所を非公開にし、見つからないことの希少性を高めたBAR nameless。隠れ家要素そのものに価値を置いて自社の世界観を浸透させる、逆説的なブランド戦略です。

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3. 毎日の「ただいま」は奇跡の連なり 516文字の切り絵で訴えかけるトヨタの交通広告

トヨタ自動車は、ドライバーが改めて安全運転を考えるきっかけづくりとして、2026年2月26日(木)に動画「玄関あけたらラブストーリー」を公開しました。毎日無事に家族のもとへ帰ることがどれほどかけがえのない日常であるかを描き、安全運転を呼びかける啓発動画です。

同社は、事故ゼロ社会の実現に向け、「車の安全技術」「交通環境の整備」「人の意識」という三位一体の考え方で取り組みを進めてきました。
そのなかでも「人の意識」に訴えかける施策として、本動画を含め、免許返納やあおり運転といったテーマを扱いながら、安全な運転につながる行動変容を促す動画を継続的に公開しています。

そうした思いをより身近な場所で伝える手段として、3月17日(火)から23日(月)まで、江ノ島電鉄にて切り絵を用いた交通広告を掲出しました。

広告の中心となるのは、516文字すべてを切り絵で表現し、手作業でつくられた1点ものの作品。
儚く、繊細につながる文字の連なりは、事故なく「ただいま」と言える日常が奇跡のように途切れず続いていることと重なり、注意喚起というかたちではなく、日常の尊さに立ち返らせる構成です。

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4. 「また届けられることが、うれしい」アスクルの信頼回復ブランディング

オフィスライフに必要なアイテムを扱う通信販売サービス「ASKUL」を運用するアスクル株式会社が、2026年3月16日(月)から5月17日(日)までブランドメッセージ広告を掲出しています。

2025年10月19日(日)に受けたランサムウェア攻撃によるシステム障害で大きな被害と損失を受けた同社は、2026年1月21日(水)にすべてのサービスの完全復旧を報告しました。今回の広告は、システム障害によるトラブルへの謝罪だけにとどまらず、既存顧客への感謝の気持ちを表現し、企業の信頼度回復を図る狙いがうかがえます。

掲出場所は、ビジネスマンが行き来する首都圏、名古屋、大阪、福岡の主要駅が中心。通勤途中に目に留まる交通広告でアプローチするほか、新聞広告、Web動画広告、SNS広告でも展開します。

さらに同社は、2026年2月24日(火)から5月19日(火)まで「復活感謝祭」と題したセールを開催中。ストレートなタイトルでシステムの復活を告げ、お得なセールの実施で顧客の再来を促しています。

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5. 新しい“聖地”が誕生!こけら落とし試合から新規ファン獲得を目指す名古屋グランパス

2026年4月19日(日)に行われるJ1百年構想リーグ第11節において、名古屋グランパスは新たに建て替えられたパロマ瑞穂スタジアム(名古屋市瑞穂公園陸上競技場)のこけら落としとなるホームゲームを開催します。

当日配布される記念チケットには、新設されたパロマ瑞穂スタジアムを背景に、選手やサポーター、マスコットキャラクターをあしらいました。「新しい“聖地瑞穂”と共にふたたび歴史を築いていこう」というメッセージが刻まれ、新たなチーム本拠地の誕生を祝福するレアな1枚となっています。

また、当日の来場者がゴールデンウィーク期間中の2026年5月6日(水・休日)に開催されるホームゲームを無料、もしくは特別価格で楽しめる「プラス+1MATCH」キャンペーンも実施。記念すべき1日を起点に、より多くの観客の来場が期待できる連休に合わせたリピーター集客戦略も展開します。

Jリーグ開幕の1993年から参加する“オリジナル10”の一員として、愛知を拠点に熱い歴史を刻んできた名古屋グランパス。慣れ親しんだスタジアムのリニューアルを機に、クラブのブランド価値向上と新たなファンの獲得を目指します。

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先週は、社会課題や企業の転機といった背景を起点に、体験やストーリー、場の力を生かしてブランドの姿勢を伝える取り組みが印象的でした。

ポップアップや空間演出、交通広告、記念施策などを通して、「感じてもらう」「参加してもらう」ことで、生活者の理解や信頼を得ようとする丁寧なアプローチが多くの注目を集めたようです。

その他のPick of the weekについてはこちら
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