2年連続で同じコンセプト“耕す”を掲げる「渋谷ファッションウィーク」が目指すもの

「渋谷ファッションウィーク」は2014年の初開催以来、春と秋の年2回実施され、今春で25回目を迎えます。(特設サイトはこちら)。ファッションを起点にした本イベントは、その時々の社会状況などを背景に、街のブランディング・プロモーションの文脈の中で、渋谷らしいカルチャーのあり方を探り続けてきました。

25回目という節目を迎える今回は、国内最大級のクリエイティブの祭典「TOKYO CREATIVE SALON 2026(以下、TCS)」の会期に合わせて開催されています。TCSは、東京の創造力を世界へ発信することを目的に2020年から続く取り組みで、それぞれの街の歴史や文化、街の成り立ちや個性を活かしたコンテンツを展開。同渋谷エリアを担うのが、渋谷ファッションウィークです。

今春の目玉のひとつが、初開催となるマーケット企画「THE CULTIVATE MARKET by SFW®」。「コミュニティを交ぜる」をコンセプトに、ファッションデザイナーやインフルエンサー、学生サークルなど、多様な出店者が集う場として設計されました。

売買にとどまらず、出店者同士や来場者との対話を通じて価値観が交わり、新たなコミュニケーションの創出を目指します。

キービジュアルは、1年を通してほぼ毎日渋谷を訪れているというFace Okaさんが手掛けました。描き下ろしのアートは「THE CITY DRESSING」として渋谷を彩り、渋谷駅出入口21番エレベーター地上上屋壁面には大型アートも登場するなど、街のいたるところに溶け込みながら来街者を歓迎します。

また、キービジュアルをあしらった限定グッズを配布するスタンプラリー企画には、渋谷区のお店や団体、人をつなぐアプリ「ハチポ」を採用しました。街を歩き、立ち寄り、体験する行為によってポイントが溜まり、“お金で買えない体験”に交換できるというアプリです。今回は、そのなかのスタンプラリー機能を企画に組み込み、アプリの認知拡大や利用促進につなげています。

さらに、一般社団法人アップサイクルとコラボレーションし、紙資源回収ボックスの設置やアップサイクル素材を用いたオリジナルグッズの制作、ワークショップなども実施。来街者が環境配慮の取り組みに参加できる導線を用意しています。

 

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これらの施策を一貫して支えているのが、2年連続で掲げられているコンセプト「CULTIVATE(耕す)」です。プロジェクトを牽引するクリエイティブディレクターの田中ヒロさんは、カルチャーを果実に例え、まずは土壌を整え、耕すことが必要だと語っています。そのためには時間がかかり、1年では足りないという認識から、今年も同じ言葉を掲げたそうです。

大規模な再開発が進む渋谷を舞台に、新しいカルチャーやトレンドが生まれる環境をあらためて育て直そうとする本イベント。変化を続ける街に向き合い、アップデートを重ねながら丁寧に取り組むその姿勢から、シティプロモーションのひとつのあり方が見えてきます。

クリエイティブディレクター・田中ヒロさんと、アーティスト・Face Okaさんへのインタビュー記事はこちら
https://prtimes.jp/story/detail/pb3vMZT21pr

 

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