セリフなしでブランド哲学を語る ダンロップのCM「The Iron Standard」

ゴルフクラブの広告というと、飛距離や性能を強調するものが一般的です。しかしDunlop(ダンロップ)が公開したキャンペーン「The Iron Standard」(アイアンの基準)は、その常識とは一線を画するアプローチを取っています。

Dunlopは、1888年にベルファスト(当時のアイルランド)でジョン・ボイド・ダンロップが創業したブランド。100年以上の歴史を持つブランドだからこそ言える一言があります。

「アイアンのスタンダード(基準)を作ってきたのは自分たちだ」ーーこのキャンペーンはその自負から生まれました。

映像はセリフをほとんど使わず、ドキュメンタリー映画のようなトーンで進行します。最初に映し出されるのは、アイアンを精密に加工する工場の機械。高温の火で鉄を形作っていく様子からは、一つひとつ丁寧に仕上げるこだわりが伝わってきます。

続いて登場するのは、より良い商品開発に専念する技術者のシーン。ブラウン管テレビや古い顕微鏡を置いたデスクと、薄型モニターのパソコンを置いたデスクが横並びになっている演出が印象的です。

過去と現在が静かに共存するこの画が、Dunlopの歴史の長さを雄弁に物語っています。

「The Iron Standard」というタイトルが最後に静かに映し出されることで、言葉がなくとも、ブランドの哲学が伝わってきます。

性能を説明するのではなく、歴史と技術の蓄積そのものを価値として提示しているのです。ブランドの存在感を静かに、しかし力強く印象づけるクリエイティブといえるでしょう。

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