イベント達成結果を浜名湖に植え付け予定 マインクラフトを遊んで学ぶ「メタもバース」
ブロックでできた3Dの世界で、素材を集めて建物や道具を作り、冒険や探検を楽しむサンドボックス型のゲーム、マインクラフト。建築・戦闘・農業・探索など、プレイヤーが自由に遊び方や目的を決められるのが最大の特徴です。創造力やプログラミング的思考が養われるため、教育現場でも活用されています。
そんなマインクラフトを活用した環境学習体験イベント「メタもバース(META‑MOVERSE)」が2025年9月6日(土)と7日(日)の2日間開催されました。このイベントは、株式会社 地球中心デザイン研究所(ECD)が日本財団「海と日本プロジェクト」と慶応SDM未来共創イノベーション研究室と共同で企画。
静岡県・浜名湖サンホールの「見て 知って 感じて はまなこSHOW!2025」を会場として、6歳から18歳を対象に実施されたものです。2日間で延べ500名の子どもたちと保護者が参加。ゲームを通じてアマモを植え、CO₂約873kg(杉の木約62本分)吸収に相当する成果を達成したといいます。

メタもバースは、ECDと慶応SDM未来共創イノベーション研究室が独自に開発したゲームコンテンツ。リモートセンシングと水中ドローンを利用して計測した浜名湖の3D点群データをもとに海の地図を、教育版マインクラフトの専用ワールドに再現しました。参加者がゲーム内で海の浅瀬に生える海藻であるアマモを植えると、それに比例してCO₂の吸収量が可視化されます。このCO₂の吸収量は実際の浜名湖産アマモの炭素収支を基に算出されているといいます。


さらに、植えられたアマモの量に応じて浜名湖の生態系が豊かになっていく仕組みも備わっています。それにより、ゲームを通じて「脱炭素×生物多様性」のシミュレーションを体験できます。ブルーカーボンの仕組みを、遊びながら学べる教育環境プログラムです。
体験した子どもたちは会場に設置された20台のPCから、浜名湖を再現したマイクラワールドにアクセス。子どもたちは1人ひとりがアマモ植栽ミッションに挑戦し、魚や生き物が増えていく様子を体験しました。「アマモをたくさん植えるのが楽しかった!」などの声が多く寄せられ、親子で前のめりに参加する姿も目立ったといいます。

加えて、ゲーム内で植えたアマモは、実際の浜名湖での藻場再生活動とも連動。今回のイベントで、ゲーム内で植えられたCO₂約873kg(杉の木約62本分)の吸収相当の量のアマモは、2026年春に植え付け予定です。バーチャルの活動が現実にフィードバックされる「海洋デジタルツイン」として機能する取り組みとなっています。
公開されているイベントアーカイブ映像からも、子どもたちが楽しみながら変化を学ぶ様子が伝わってきます。ゲームという能動的なアクションと映像という視覚的なわかりやすさから、なかなか実際に目にすることのない水中の異変やアマモの減少を食い止めて増やすことで守れる生態系があることを学べる絶好の機会となりました。

また、実際にゲームで植えられたアマモと同量が、実際の浜名湖に植え付けられるというのもポイントです。今回の初回イベントの良さを活かしながら、継続施策とできる仕組みが確立できれば、浜名湖のピンチを徐々に解決へと導けるかもしれません。
子どもの参加に付き添った親世代への情報発信にもなるほか、デジタルの特性を活かして遠隔地からも参加できるイベントと進化すれば、さらに広く取り組みを知って参加してもらいやすくなることでしょう。
また、似たような課題を抱える環境問題は、日本全国にもさまざまに横たわっています。そんな環境問題への新しい課題解決のアプローチとしての可能性も感じさせてくれるCSR・ESG施策事例です。
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