構造設計を“食べて学ぶ” 構造設計の世界を五感で味わう新感覚スイーツ企画
北海道札幌市にあるカフェ「SAKURA VILLAGE CAFE」は、さくら構造株式会社の本社に併設しているオープンカフェ。いわゆるパブリックスペースであり、建築構造を学ぶ学生や業界関係者の交流促進を目的とした、誰でも気軽に立ち寄れる場所です。作業や打ち合わせ、勉強など多目的に使うこともでき、専門家同士の会話や日常の雑談からアイデアが生まれるスポットとなっています。
この場所に今回登場したのは、構造設計者とカフェスタッフが協働した“構造設計スイーツ”シリーズ第1弾。2025年11月より数量限定で販売されたこのメニューは、このカフェならではの特色を自然に伝えます。

揺れを吸収する構造を味わう「免震プリン」
「免震プリン」は、免震構造の特徴をスイーツで再現しました。揺れを吸収する“アイソレーター”の役割を濃密なプリンが担い、その上にパイやクリーム、アイスが積み上がるタワー構造になっています。
提供時の揺れに反応してプリンがしなやかに動き、タワーが倒れず保たれる様子は、免震装置の仕組みを自然と感じられるつくり。構造の説明というより、“体験としての理解”が狙いです。カフェでの会話が弾むことはもちろん、建築関係者であれば思わず笑みがこぼれそうです。

地層をそのまま飲む「地盤調査ドリンク」
「地盤調査ドリンク」は、周辺の地層データをもとに、味と質感で構造を再現したドリンクです。軽いフォームミルクから始まり、エスプレッソの鋭さ、ミルクシェークの粘度、チョコチップのザクザク感へは、まるで地層断面をそのまま飲み進めるようだといいます。
業界関係者には“あるある”だというユニークな体験も。これは、ストローを差し込む動作が“杭を打つ”体験に近く、下層でしっかり止まると支持力のイメージが湧くそうです。

交流の場として育つカフェ
SAKURA VILLAGE CAFEは、靴を脱いでくつろげる席や作業向きカウンター、子ども連れでも利用できる設備を備え、多様な利用者が集まる開かれた空間。レンタルスペースとしてイベントやワークショップにも活用され、業界の枠を超えた交流が生まれる場所として機能しています。
今回のスイーツ企画は、こうした“交流拠点としてのパブリックスペース”から生まれた取り組み。専門知識をかみ砕いて届けること以上に、この場の雰囲気や人が集まる空気感を体験として伝えるPRとして成立しています。

日常に専門性を溶かし込む試み
免震や地盤といった専門的なテーマを、気軽に楽しめるメニューで表現した今回の企画は、SAKURA VILLAGE CAFEが持つ“自然体の交流”を象徴するものです。構造設計という職能を堅苦しくせず、日常の中で触れられる形に変換する、小さくも意味のある取り組みでしょう。第2弾メニューも開発中とのこと。今後もカフェ発の企画がどのように広がっていくのか期待が高まります。
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