直筆手紙とポートレートが広告に 親子旅を後押しする「ふたりで、ふた旅。」プロジェクト

花王のスキンケアブランド「ビオレ」は、東武鉄道と協働し、“もう1度、母と娘で出かけたくなる旅”をテーマにしたプロジェクト「ふたりで、ふた旅。」を始動。2025年11月7日(金)から東武全線で交通広告を展開し、親子の自然な表情と直筆の手紙を通して、旅がもたらす素直な感情を映し出しています。

本施策には9月開催の「東武特急スペーシア Xで行く 日光日帰りツアー」に参加した親子のポートレートを起用し、旅先で生まれた笑顔や言葉にならなかった想いをそのまま広告に活用。ポートレートと手紙が並ぶことで、見る人自身の“親子の記憶”も静かに呼び起こす構成になっています。

親子旅のモヤモヤに寄り添う企画設計

「頑張りすぎて疲れてしまった」「ちょっとしたことでモヤモヤしてしまった」「なぜか素直になれなかった」といった親子旅の経験が、若年女性を中心に多いといいます。一方で「でも、また一緒に行きたい」と感じる人も多く、その微妙な感情に着目したことが取り組みの出発点です。

ビオレは長年“人のつながり”に寄り添ってきたブランドであり、東武鉄道も地域と人を結ぶ存在。両社が協働し、「もう1度出かけたい」という人の背中を静かに押すことを目的に、今回の広告が制作されました。直筆手紙を組み合わせる表現は、日常では見過ごしがちな親子の関係を柔らかく照らす仕上がりです。

実際の旅の記録を広告の素材として活用

ツアーには4組8名の母娘が参加し、浅草駅からスペーシア Xのコックピットラウンジに乗車し、日光東照宮、日光金谷ホテル、そして日光珈琲を巡りました。最後にはお互いに手紙を送り合ったといい、広告ではその瞬間の感情を可視化しました。

広告に登場する表情は実際の旅で生まれたもので、作り込みを抑えたリアルさが強みになっています。当日の様子をまとめたショートムービーは東武線内のビジョンでも放映され、ビオレの公式YouTubeでも公開。交通広告と映像が連動することで、旅の空気感がより立体的に伝わります。

旅に寄り添う商品設計と映像表現

本プロジェクトでは、旅のシーンに合わせて「ビオレ メイク直しシート」や「ビオレUV アクアリッチ ウォータリーホールドクリーム(水肌記憶UV)」を提供。

あわせて公開された30秒動画は、ブランドメッセージを静かに支える構成となっています。母娘の笑顔や共に歩く姿を淡く切り取り、過度な演出を避けた編集で“素の関係性”をそのまま描写。外時間が増える旅との相性がよい製品だといい、広告の情緒を損なわずに“さりげない存在感”として機能している様子をとらえました。

感情を整える広告としての価値

「ふたりで、ふた旅。」は、親子の間の言えない気持ちを静かにすくい上げ、あらためて旅に向き合うきっかけをつくる広告。写真と手紙が感情をそっと整理し、自然にブランド体験へつながる流れを生みだしそう。派手さに頼らず、親子の距離を穏やかに近づけるさまをとらえた交通広告です。

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