IKEA JAPAN「料理と食事」で暮らしを変える“7つのステップ”戦略とは?

イケア・ジャパン株式会社は2025年9月11日(木)、IKEA Tokyo-Bayでプレスイベントを開催。2025年9月より始まる2026年度は「Cooking & Eating(料理と食事)」に注力し、「ちいさなアイデアで、いい毎日を味わえる」をコンセプトに、さまざまな商品を展開すると発表しました。

都市型店舗「IKEA原宿」と「IKEA新宿」の2026年初頭での閉店を発表し、耳目を集めた同社。マーケティングに基づいた戦略から生まれた新コンセプトとはどんなものでしょうか。

同社が日本国内3,000人を対象に実施した調査では、81%が「料理や食事の時間は日常生活の大きな喜び」と回答する一方、半数が現在のキッチンに満足していないことが示されたといいます。さらに、グローバル調査「Life at Home Report」でも、日本は「キッチンでの作業を楽しむ」「ゆっくりと料理を楽しむ」などの項目で世界平均を大きく下回り、料理を楽しみたい気持ちと実際の体験との間にギャップがあることが浮き彫りになったといいます。

こうした課題を受け、イケアは「食」を単に生きるために必要なものではなく、世代や文化を超えて人々をつなぎ、かけがえのない時間を共につくる共通言語と捉えました。手ごろでサステナブルな料理・食事のソリューションを提案。具体的には、家での料理と食事の活動を7つのステップに分け、サイクル全体に対応する商品やソリューションを販売していくといいます。

さらに、イケアの食器カテゴリーでは初めて日本の技法を取り入れ、生産をすべて日本で行う「HARMYNTA/ハルミンタ」を2025年10月から順次、全国のイケア店舗およびIKEAオンラインストアで販売開始します。また、スウェーデンと日本の食文化を融合させた新メニューなど、イケアならではのレストラン施策も通じて、日本の暮らしに寄り添う取り組みを広げていきます。

日常の中心である「食」にフォーカスし、生活者の課題を解決する姿勢は、イケアが掲げる「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンと直結しています。スウェーデン発のブランドらしさを生かしつつ、日本の伝統技術を採用した食器や食文化との融合を打ち出すことで、グローバルブランドとローカル文化の強みをかけ合わせたユニークな施策です。

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