受験生の秋の不安に寄り添う……OOH・校内放送・音声配信でヤクルトが応援
株式会社ヤクルト本社(以下、ヤクルト)は、2025年9月より全国規模で受験生応援企画を開始しました。受験生応援といえば、夏休み期間や受験シーズン本番を迎える1~2月に行われることがほとんど。やや“時期外れ”とも感じるこの事例、いったいどんなものなのでしょうか。
ヤクルトが行った調査によると、夏休み明けの秋(9〜10月)に、受験生の約8割が不安やストレスを感じており、試験本番や進路に対する悩みが急増する傾向があることが明らかになったといいます。
こうした背景を踏まえ、ヤクルトはお笑いコンビ・ニューヨークを起用して、受験生に寄り添う応援企画を複数展開します。
まず、2025年9月15日(月)から受験生のモヤモヤを表現した計11パターンの広告を掲出しました。渋谷・道玄坂のハッピーボードAB(9月15日(月)~21日(日))をはじめ、東武鉄道沿線の池袋・柏・大宮・北千住駅構内、横浜駅・相模鉄道エリア、京成電鉄の京成上野・日暮里・押上・京成船橋の各駅。期間は最長で10月6日(月)までの予定です。
そして、9月17日(水)には、ニューヨークの屋敷裕政さんと嶋佐和也さんが講師として登壇する特別授業が大森学園高等学校(東京都大田区)で開催されました。同校の3年生242人が出席したといい、ヤクルト担当者による調査結果の発表に加え、受験生の悩みに向き合うトークセッションやフォトセッションが行われたといいます。
さらに、音声メディアでは、Spotifyにて「ニューヨークの放課後とかに聴くラジオ」を配信。受験生だけでなく保護者向けの内容も含まれているといい、受験生と伴走する家族にもリーチを試みます。また、TBSラジオ「ジェーン・スー 生活は踊る」内でも、このプロジェクトに連動したコーナーが放送されています。
くわえて全国約630の高校の校内放送をジャックして、受験生の不安や焦燥感に心を寄せます。「悩む。悩む。悩む。9月の受験生たちへ。」というタイトルのもと、ニューヨークが受験生に語りかける音声コンテンツを制作。校内放送という学校生活に入り込むメディアを通じて、より親近感をもって受験生を支えます。
校内放送というクローズドメディアに着目して、実際に受験生が悩み始めるタイミングに合わせたことで、より本質的な共感を得ようとするこの事例。
冬季には各社がさまざまに受験生を応援する施策を行いますが、このように早期に事例を展開することで他社との差別化が行えることは間違いありません。同時に、心身の不調が出やすい季節の変わり目に展開することで、「健康」や「日常に寄り添う」という企業イメージも強める意図があるかもしれません。
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