ロングセラーで元祖なのに……自虐風CMでスナックサンドが怒涛の“逆襲”

日本初の携帯サンドイッチとして1975年に登場した「スナックサンド」(フジパン株式会社)は、発売50周年を迎えるロングセラー商品。しかし、ライバルにあたる後発製品の勢いに押され、一般的な認知度は決して高くないといいます。

そんな状況を逆転させようと2025年9月1日(月)新CM「んーぱ怒る篇」の全国放送を開始。時を同じくして、JR仙台駅で大型広告を掲出します。

この事例では、ライバル製品と比して“知られていない”という現実をあえて逆手に取り、ユーモアと自虐を織り交ぜてブランドの再認知を図るプロモーションを展開しています。

自虐的ユーモアで印象づける新CM

CMには俳優の森七菜さんが出演。「こっちじゃなーい!」と騒ぐ、スナックサンドを手にした子どもに、スナックサンドの精霊「んーぱ」が、背後から忍び寄ります……。製品キャラクターと森さんのやり取りをコミカルに描き、「元祖なのに知られていない」という状況を、あえて自虐的に伝えることで共感や親しみを生み出します。

50周年の節目にパッケージを刷新


CM放映と同時に、スナックサンドの全品でパッケージをリニューアル。発売当初の意匠をイメージしつつ、商品名の視認性を高め、キャラクター「んーぱ」をデザインしました。50周年の節目にあたり、ブランドの再認知を図ります。

JR仙台駅をジャック!


リニューアル、CMオンエアにあわせてJR仙台駅で、サイネージやフラッグ広告を掲出。クリエイティブイメージはもちろん新CMを活用しています。コンセプトコピー「食べるなら元祖でしょ!」を生かしつつ、それぞれのフラッグに異なるキャッチコピーを添えました。

本施策は認知の低さという課題を逆手に取り、あえて「知られていないこと」を武器にしたプロモーション。50年の歴史と現代的な感覚を融合させ、親しみやすくユーモアのある訴求を行いました。

なぜ、広告掲出場所がJR仙台駅だったのか……という点に謎は残りますが、新たな層との接点を築くことでロングセラー製品の再活性化を目指すプロモーションが行われています。

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