“たてかえ”はいつ終わる?ーーSansanが都内工事現場に広告を掲出
Sansan株式会社が、東京・渋谷エリアにある工事現場の仮囲いに、屋外広告を掲出しています。
このOOHは、同社の請求書受領、経費精算、債権管理などの業務課題を解決する経理DXサービス「Bill One」を伝えるもの。建築の「建て替え」と会社員の「立て替え」を対比させ、その課題感を表現したといいます。
「ビルの建て替えはいつか終わる。経費の立て替えはまだ続く?」というメッセージを通じて、建設現場の「建て替え」と、終わりが見えない会社員の「立て替え」を対比させました。立て替えとは、従業員が企業が負担するべき経費などを、一時的に個人の資金で立て替えて支払い、その後精算する「立替金」のことです。
掲出エリアは、渋谷道玄坂2丁目付近(掲出期間:8月25日(日)~27日(火))の工事現場。また、そのほかに駅構内の工事現場の仮囲いへ交通広告を掲出しています。
具体的には、JR渋谷駅(掲出期間:8月25日(日)~9月7日(日))・JR新橋駅(掲出期間:8月25日(日)~31日(土))・JR上野駅(掲出期間:8月25日(日)~31日(土))・JR新宿駅(掲出期間:8月25日(日)~31日(土))・東急田園都市線渋谷駅および東急東横線渋谷駅B4F階段横(掲出期間:8月25日(日)~31日(土))です。
経費精算業務が集中する月末・月初に狙いを定めたというこの広告。工事が完成すれば仮囲いは撤去されるが、通勤や業務をめぐる経費立て替えの“終着駅”は見当たらず、“仮払い”が暮らしを圧迫する……。この対比が、多くのビジネスパーソンの心に響くことでしょう。当たり前すぎて見過ごされがちな経理課題を、視覚的に分かりやすく提起しました。
一方で、東京オリンピック2020の再開発から現在まで、ビルの建て替えラッシュがながらく続く渋谷の街、都内主要駅を少しシニカルにとらえた言葉遊びの一面がうかがえます。
課題認識を促そうとサービスブランディングを主軸にした広告を、あえて渋谷の工事現場に掲出することは、BtoB向けサービスらしい長期的な視点でのマーケティング戦略なのかもしれません。
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