中央線が“黄身色”に染まる14日間。卵ブランド『茜美人』の大胆プロモーション

ヨード卵・光でおなじみの日本農産工業の展開する卵黄の濃さで知られるブランド卵『茜美人』が、JR中央線快速を舞台に黄身の色を主役に据えたユニークなプロモーション『茜美人黄身色覚えてGO!』を実施しています。

2025年6月16日(月)から14日間限定で実施されている本施策は、車体や駅、デジタルコンテンツ、試食体験までを巻き込む「黄身の色で覚えてもらう」ことを目指した体験型キャンペーンです。

“色”で記憶に残す、新しいプロモーションのかたち

『茜美人』は卵黄の色を示すカラーチャートで14以上に位置づけられる、濃く鮮やかな黄身色と豊かなコクを特長とするブランド卵です。しかし、品質の高さに比してブランドの認知度はまだ低く、社内調査によると3.5%にとどまっているといいます。

そこで今回、同ブランドは「まずは名前よりも黄身の色で覚えてもらう」という逆転の発想を採用。そのきっかけとなったのが、中央線快速のオレンジ色の車体と『茜美人』の黄身色が偶然にも似ていたという事実でした。

“黄身色”づくしのトレインジャック

本施策ではJR中央線快速の1編成が、黄身色に染まったラッピング電車として登場。車体や車内では、黄身にちなんだ言葉遊びの装飾が施され、乗客に同商品の魅力を訴えかけます。また、トレインチャンネルではオリジナルアニメーションと、卵をテーマにした脳トレコンテンツ『のうたま』を放映し、記憶力を刺激する仕掛けを楽しめる設計に。

さらに、ブラウザゲーム『茜美人みっけ!』も公開され、乗車中にスマートフォンからアクセスできるのも魅力のひとつ。画面に並ぶ黄身の中から“本物の茜美人”を見つけ出すこのゲームでは、正解するたびに難易度が上がり、「茜新人」から「茜美神」までのランクが付与されるようになっています。

沿線24駅に並ぶ“たまごのご挨拶”

今回のプロモーションでは車両内だけでなく、中央線快速の全24駅にもアプローチしています。各駅には『茜美人』からの“ご挨拶文”を掲出。地域性や駅名にちなんだ言葉遊びが施されており、通勤・通学の途中でふと目にするだけでも、思わず笑顔になれそうです。

実際に食べて“黄身色”を記憶に

2025年6月16日(月)には新宿高島屋1階JR口特設会場にて、サンプリングイベントを実施。茜色の衣装に身を包んだスタッフ“茜子”が、『茜美人』2個入りパックを集まった人々に直接手渡しました。見て、触れて、食べて——まさに五感を通じて“黄身色”を体験してもらう取り組みです。

食品×交通という新たなクロスプロモーション

本施策は食品と交通インフラを組み合わせた新しいクロスプロモーションの好例。中央線という通勤・通学のルート上に“色”という共通項を持たせることで、日常の中に自然と『茜美人』を溶け込ませる工夫が随所に見られます。

さらに、ゲームや動画といったデジタルコンテンツとリアルサンプリングの組み合わせにより、記憶に残るだけでなく、実際の購買や話題化にもつながる可能性を創出しています。

色で記憶に残す、新しいブランド体験のかたち

“名前よりも、まずは黄身の色で覚えてください”——そんなユニークなメッセージから始まった『茜美人黄身色覚えてGO!』。本プロモーションを通して、普段の生活の中にふと彩りを添えるような存在として、『茜美人』が記憶に残っていくことが期待されます。

交通広告という日常の接点を活かし、ブランドの印象を鮮やかに残す本施策。今後の反響が楽しみな技ありプロモーションでした。

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