エイプリルフール発の“ネタ”が現実に。サーモス「着るタンブラー」試作品が抽選で当たる

サーモス株式会社が2025年6月9日(月)より開始した「着るタンブラー」キャンペーンが注目を集めています。

目玉となるのは、エイプリルフール企画から生まれた非売品のビーズクッション。「着るタンブラー」というユニークな発想をそのまま形にした試作品が抽選で当たるというもので、ブランドの遊び心と発信力が印象に残るプロモーションです。

エイプリルフールの“ネタ”を、リアルな体験へと昇華

「着るタンブラー」は、2024年4月に公式Xアカウントで公開されたエイプリルフール企画がきっかけで誕生しました。当初はジョークのひとつとして投稿されたものでしたが、見た目のインパクトや世界観が話題を呼び、実現を望む声が続出。その声を受けて、サーモスは実際に製品化に踏み切りました。

完成したアイテムは、着用可能なビーズクッション。タンブラーのデザインを模したカバーにくるまれながら座れる仕様で、ブランドが持つ“温かさ”というイメージを体感できるつくりに。製造はビーズクッション専門ブランド「ハナロロ」が担当し、座り心地やシルエットにもこだわりが感じられます。

オンライン購入者を対象に、非売品をプレゼント

本キャンペーンは、対象のオンライン通販サイトでサーモスのタンブラーやジョッキ、マグカップなど税込1,000円以上の製品を購入した方が対象です。Amazon、楽天24、LOHACO、サーモス公式オンラインショップが購入対象店舗となっており、購入後にキャンペーンサイトで明細の画像をアップロードすることで応募が完了します。

当選者には、非売品の「着るタンブラー」ビーズクッションが5名に、また抽選にもれた方の中から300名にオリジナルデザインのスマホリングが贈られます。いずれも市販されていない限定品。ブランドの世界観に共感するファンにとっては、参加するだけでも魅力的な内容です。

デジタル起点の施策で、ブランドとの距離を縮める

今回のキャンペーンは、単なる販促企画ではありません。SNSでの話題化から実際のプロダクト開発、さらにEC購入という顧客接点を通じた参加型のプロモーションへと展開する一連の流れは、ブランドとユーザーの関係構築において有効でしょう。

また、実店舗を除外しEC限定とした点も特徴的です。オンラインで完結する仕組みはユーザーにとっても手間が少なく、同時にブランドの公式ストアや主要ECモールへの導線強化にもつながりそう。キャンペーンの構造自体が、自然に購買意欲とブランド体験を両立させる内容になっている点はまさに秀逸です。

サーモスが見せた柔軟さと挑戦心

サーモスといえば、1904年にドイツで創業し、1978年には日本の技術で世界初の高真空ステンレス製魔法びんを製品化するなど、断熱技術のリーディングブランドとして知られています。現在では120以上の国と地域で、魔法びんを中心に幅広い製品を展開中。

その一方で、今回のような柔軟で遊び心のあるプロモーションにも取り組んでおり、伝統と革新のバランスを体現。老舗ブランドとしての信頼性を保ちつつ、ユーザーの声に応え、新しい表現方法にチャレンジする姿勢は、多くのビジネスパーソンにとってもヒントになるのではないでしょうか。

アイデアをカタチに。ブランドの“余白”が生む共感と価値

「着るタンブラー」キャンペーンは、SNSで生まれたアイデアを実際の商品化に結びつけ、さらに販促やファンとの接点づくりに展開した好例。限定性と話題性、そしてユーザー参加型の設計によって、多面的な価値を生み出しています。

プロモーションの成果は数字だけでは測れませんが、企業が消費者と向き合いながら、新しい発想を形にしていく姿勢こそが、次のブランド信頼につながっていくはずです。サーモスの取り組みは遊び心と戦略性の両立を実現した事例として、今後のマーケティングにも通じるものがあると言えるでしょう。

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