Spotifyを活用した広告・PR事例10選、耳に訴求する施策まとめ
スウェーデン発祥の世界最大級の音楽ストリーミングサービス、Sportify。数千万曲以上の音楽やポッドキャストを、無料プランでも広告付きで楽しむことができます。
そんな音楽配信サービスのSportifyを活用した広告・プロモーション施策もさまざまに登場しています。そこで、今回はSportifyを活用した広告・プロモーション施策を10事例まとめてお届けします。
1. Spotify、3月8日の国際女性デーを祝福し、国内で人気の主要公式プレイリストのカバーに27組の女性アーティスト/クリエイターを起用
世界で6 億7,500万人以上のユーザーが利用するオーディオストリーミングサービス Spotifyでは、3月8日の国際女性デーを記念して、「Tokyo Super Hits」や「Hot Hits Japan」をはじめとするSpotifyの国内主要公式プレイリストのカバーを、あいみょんやAwichなど総勢27組の女性アーティスト・クリエイターたちが飾りました。また、女性アーティスト/クリエイターの活躍を讃えるランキングもあわせて発表。
Spotifyは、音楽やオーディオ分野における女性の機会均等を促進し、女性アーティストやクリエイターの活躍や貢献を称えるグローバルプログラム「EQUAL」を展開し、プレイリストやポッドキャスト、マーケティング活動などを通じて彼女たちの作品を世界のリスナーに紹介しています。注目の女性アーティストの作品を紹介するグローバルフラッグシッププレイリストの「EQUAL」とともに、35の国と地域でそれぞれローカルプレイリストも展開し、日本で展開する「EQUAL Japan」では、注目の女性アーティストをアンバサダーとしてピックアップし、カバー画像やキャンペーンにも起用しています。
さらに、日本国内では、Billboard JAPANと連携し、国内音楽チャート「Billboard JAPAN Hot 100」から女性アーティストの楽曲のみを集めたプレイリスト「Top Japan Hits by Women」も展開し、女性アーティストのさらなる活躍を後押ししています。
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2. AI技術で歴史上の偉人の咀嚼音を再現。織田信長がブラックサンダーを食べたら?
ブラックサンダーを展開する有楽製菓株式会社は、2024年に発売30周年を迎えました。これを記念したプロジェクト「30の楽雷(らくらい)」の一環として3月9日を「ザクザクの日」に制定し、「#織田信長のザクザク音」というユニークな企画を実施。本企画では、織田信長がブラックサンダーを食べたときの咀嚼音をAI技術で再現しました。
信長は甘党でありながらも、戦国武将としてカリスマ性を持つ人物として知られています。今回のプロモーションでは、オリジナルAIによって生成された「ブラックサンダーを食べる織田信長の咀嚼音」をショート動画に落とし込み、ブラックサンダー公式YouTubeチャンネルで公開。さらに同じ素材を活用した音声CMがSpotifyで2025年3月6日(木)より公開されました。
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3. #忘れられない風景と音楽、スマホ再生できるプレイリストキーホルダーのピールオフ広告
パナソニック株式会社のHi-Fi オーディオブランド Technics(テクニクス)は、完全ワイヤレスイヤホンのプロモーションを実施。2024年8月5日(月)より、スマートフォンにかざすだけでオリジナルプレイリストを再生できるミュージックキーホルダーがもらえるピールオフ広告を、東京メトロ新宿駅メトロプロムナードと大阪ホワイティうめだサニーテラス広場にて掲出しました。
今回掲出の広告は、思い出の音楽を聴くことで当時の風景と記憶を再生し、自分自身の心を再生するプロジェクト「忘れられない風景と音楽 プロジェクト」の一環として実施されたものです。
プロジェクトは、2024年4月22日(月)に第1弾を開始。六本木や下北沢、渋谷の駅構内でポスター広告を掲出したほか、思い出の楽曲と写真、エピソードを募集するSNS投稿キャンペーンを展開しました。その結果、3,000件近い関連投稿が集まるなど、多くの方から好評を得られたそうです。
そして今回、プロジェクトの第2弾として、第1弾のキャンペーンで集まった投稿の中から写真やエピソードを踏まえて選出した100曲を収録したテクニクス公式のオリジナルプレイリストを作成。そのプレイリストを再生できる4種類のミュージックキーホルダーも制作し、新宿と梅田にてピールオフ型ポスター広告で配布するに至りました。
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4. レインボー池田さんがギャルインフルエンサーに? ロレアル パリの新ビデオポッドキャスト
ビューティーブランド「L’ORÉAL PARiS(ロレアル パリ)」は、お笑いコンビ、レインボーが扮する新人美容系ギャルインフルエンサー「りぺちむ。」と名物マネージャー「ボンドさん」を迎えた全10回シリーズのビデオポッドキャスト番組「HAIR CARE WITH ME Supported by L’ORÉAL PARiS」を2024年7月23日(火)より開始。ビデオポッドキャストとして番組公式YouTubeでの毎週火曜日の配信ほか、音声ポッドキャストとしてSpotify、Apple Podcast、Amazon Musicでも同時に公開しました。
この番組は、美髪を科学的に研究するロレアル パリ全面協力のもと、新人美容系ギャルインフルエンサー りぺちむ。が日本で最もヘアケアに詳しいインフルエンサーを目指すというもの。番組内には、りぺちむ。の名物マネージャー・ボンドさんも出演し、ヘアケアにまつわるさまざまな疑問をロレアルの研究員が解説します。
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5. 文具の魅力を音楽で発信、プレイリスト「#KOKUYO MEのある世界」が公開
コクヨ株式会社は、くらしを彩るアクセサリー感覚の文具「KOKUYO ME(コクヨミー)」シリーズにおいて、2024年の新たな4種のカラー「Fair Play(フェアプレイ)」に合わせた動画コンテンツ『#KOKUYO MEのある世界』を2024年4月10日(水)よりYouTubeおよびSpotifyで公開しました。
「KOKUYO ME」では、どんなシーンでも使う人のくらしを彩り、豊かにし、寄り添う想いを伝えるべく、視覚や聴覚からも世界観に浸れるLo-Fi動画『#KOKUYO MEのある部屋』を昨年公開。今回は、外へ出たくなるような活動的なマインドを後押しするカラーパレット「Fair Play」のイメージに合わせ、アップテンポからチルポップなど幅広い全20曲を新たに収録し『#KOKUYO MEのある世界』に仕上がっています。
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6.「ハジけろサイノウ」CDSとタッグを組んだバドワイザー新CPが狙うブランディング
プレミアムラガービールブランド「バドワイザー」を展開する、エービーインベブ ジャパン合同会社 (AB InBev Japan合同会社)は、日本のヒップホップシーンで活躍するクリエイティブ集団CreativeDrugStore(CDS)と初のタッグ。新キャンペーン「Now Is Yours to Take ~ハジけろサイノウ~」を2024年4月1日(月)から期間限定で実施しました。このキャンペーンに合わせ、メンバー自らがプロデュースした限定キービジュアルとブランドムービーも公開しました。
日本のストリートシーンをメインに活躍する6名から成るクリエイティブユニットCreativeDrugStoreは、それぞれの自己表現力で多くのクリエイティブな作品を世に送り出しています。今回の初タッグは、ブランドキーメッセージ「Yours to Take(挑め、新しいジブン)」を、メンバーそれぞれが持つ才能とのコラボレーションでユニークなキャンペーンに昇華したいという想いから実現したものです。
実施する限定キャンペーンでは、CDSがバドワイザーのために選んだSpotifyで聴けるプレイリスト「クリエイティブな瞬間、バドワイザーと共に。ハジけろサイノウ / CreativeDrugStore×Budweiser」 のリリースや、オリジナルスピーカーや限定コラボTシャツなどが当たる店頭施策も実施されています。
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7. 音もブランディング活用! 事業共創カンパニーのRelicが9曲のブランドBGM公開
日本企業の新規事業開発やイノベーション創出を支援する事業共創カンパニーである株式会社Relicは、ブランディング活動の一環として、自社を象徴する音「象徴音®︎」を活用した9曲から構成されるブランドBGMをRelicコーポレートサイトやSpotify、Apple Musicなどで公開しました。
象徴音®︎とは、企業、ブランドや地域、人など、具体的な存在を表す具体的な音たちのことです。その存在が得意とすることや特徴を表す「機能音」と、対象者の精神や信念、性格などイメージを表す「情緒音」の2方向から構成されています。
今回、ブランディングをより強化するために、象徴音®︎を活用したサウンドロゴ・モーションロゴ・UIサウンドも制作し、Relicのブランドキットとして活用。このキットの活用により、各種ステークホルダーとのコミュニケーションにおいてソニックブランディング(音のブランディング)を行っていくとしています。
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8. 12組の音楽好きとつくったオリジナルプレイリストでブランドメッセージを発信「#あなたの世界を変えた音楽」Spotifyで公開
「あなたの世界を変えていく買い物のそばに、ポケットカード」をブランドメッセージとして掲げる、ポケットカード株式会社は、買い物で自分の世界が少し変わった経験を思い起こすきっかけとして「音楽の買いもの」に注目。
Spotify でのオリジナルプレイリスト公開をはじめとする、12 組の音楽好きの力を借りたプロモーションを2024年10 月 11 日(金)より開始しました。
誰しもある「音楽で自分の世界がすこし変わった経験」が詰まったプレイリストを作成。選曲は、各界で活躍する 12 組の音楽好きのみなさんで、このプレイリストにある曲はすべて、誰かの世界を変えてしまった 1 曲です。それぞれの曲にまつわるエピソードは、特設サイトで読むことができます。
・プレイリスト:https://open.spotify.com/playlist/1mtVpe2PSqjK9ACneoF2kf?si=Tn_F3qFVSn2mJWNTGQ_pNA
・特設サイト:https://www.pocketcard.co.jp/ir/music/
また、より多くの方とプレイリストの出会いをつくるべく、東京都内10 駅、11か所( 詳細は後述)に「Spotify コード」を使ったポスターも掲出されました。ポスターの中には曲名もアーティスト名も書かれていないため、読み取るまでどんな曲が入っているかはシークレット。ヒントは、Spotify コード上部の選曲エピソードのみで、ポスターはエピソード別で全11種類です。 Spotify アプリを起動し、検索ページ右上のカメラアイコンをタップし、Spotify コードを読み取るとオリジナルプレイリスト「 #あなたの世界を変えた音楽」を聴くことができます。偶然の出会いと行動で、世界が変わってしまう。そんな体験を演出しました。
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9.「インフルエンサー × Spotifyプレイリスト」でブランドへの共感を呼ぶ、THECOOとGMAの協業による「ブランドプレイリストパッケージ」をリリース
インフルエンサーマーケティング事業を展開するTHECOO株式会社と、音楽業界特化型のデジタル広告代理店であるGerbera Music Agency株式会社(以下、GMA)は、協業パッケージ「ブランドプレイリストパッケージ」をリリースしました。
「ブランドプレイリストパッケージ」は、ブランドが持つテーマをもとに、Spotifyで視聴可能な1億以上の楽曲からインフルエンサーが選曲を行い、オリジナルのプレイリストを作成するというもの。ブランドにマッチするインフルエンサーはTHECOOが運営する国内31万のインフルエンサーデータを保有する「iCON Suite」のデータをもとにマッチング。プレイリストに掲載する楽曲は、音楽業界に精通しているGMA社が権利元へ利用許諾を取得するため、安心して活用できるものとなっています。
このパッケージを通常のインフルエンサーマーケティングと併用することで、瞬間的に盛り上がったファンの熱量を継続化することができるとしています。また、プレイリストのページURLを限定公開にすることも可能で、インフルエンサーとのコラボレーションをフックにしたキャンペーンの参加インセンティブにするといったデジタル販促物としても活用できます。
プレイリストのテーマやインフルエンサーの選曲によっては誰もが知るヒット曲が掲載される可能性があります。これによりインフルエンサーやプレイリストだけでなく、楽曲そのものからブランドを想起させることも期待できます。さらに、アーティストは自身の楽曲がプレイリストに掲載されることが新規ファン獲得に繋がるため、プレイリストをSNS上でシェアしてくれるような副次的効果が生まれる可能性があるとしています。
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10. 人生のあらゆる場面に音楽を Spotifyのブランディング動画
5億7400万人のユーザーを抱える世界最大規模の音楽ストリーミングサービスのSpotifyは、多くの国と地域でメジャーなグループからインディーズのシンガーソングライターまで、幅広いアーティストの作品を提供しています。2023年6月時点で約7000万曲を擁し、かつ大半の歌詞を網羅している同サービスを、“日常会話の中に歌詞を入れ込む”という演出でアピールしたCMがナイジェリアと南アフリカで公開されました。
全4種類のCMは、夜遅くに帰ってきた息子を叱る父親、授業中に質問に答える生徒、受賞スピーチを行う男性、そしてソファを動かそうとする男性など、それぞれの日常生活の1コマを切り取っています。普通に会話すればいい場面であるにもかかわらず、思わず歌詞を歌い上げてしまう……そんな瞬間を通じて音楽の素晴らしさとSpotifyの歌詞表示機能の訴求を行なっています。
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Sportifyを活用した広告・プロモーション施策を10事例まとめ
いかがだったでしょうか。体験価値とともに訴求する施策が増加傾向のなか、音楽体験との連動はひとつの大きな付加価値の創出となっています。
それを実現できるSportifyというサービスが、今後もさまざまな施策に活用されていくかもしれません。今回は日本国内のみならず、海外事例も含めてバラエティ豊かな事例集となりました。
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