ドバイのKFCが店舗のドアを撤去!その意外な理由とは

アラブ首長国連邦(以下UAE)の一部KFC店舗が、24時間営業を開始しました。宗教上の理由で飲酒が禁止されている同国の飲食店にとってこれまで深夜に営業することは特にメリットがなく、人件費や光熱費といったコスト増のデメリットが大きいとみなされていました。

それでも観光客などを中心に一定の需要はあると判断したKFCは、ついに一部の店舗を24時間365日、すなわち年中無休にすると発表したのです。この勇気ある決断を広く伝えるために同社が行ったのは、年中無休の店舗には必要のない“あるもの”を活用した意外性抜群のOOH施策でした。

その“あるもの”とは、店舗の入り口のドア。年中無休で営業するのであればもはや防犯目的のドアは必要ない、というこの上なく極端な発想から生まれた企画は、文字通り24時間営業へと切り替わる店舗のドアをそのまま切り離して広告媒体として活用するというもの。ドアには「ずっと開いてるならドアなんていらなくない?」というフレーズが書かれており、見慣れない形のOOHということもあり多くの通行人の注目を集めました。

企画と制作を担当した広告代理店TBWA\RAADのJoe Lahham氏は「ドアを活用したのは単なる話題化目的ではなく、KFCの強い意思にふさわしいインパクトを出したかったからです。24時間営業という消費者の生活スタイルに直に影響を与える変化だからこそ、とにかく多くの人に知ってほしかった……そんな想いから生まれた企画です」とコメント。UAEならではの事情を考慮し、いかに多くの人の目に触れるかをとにかく意識した突破力抜群の事例でした。

その他の広告事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=24
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る