ひとり家飲みに革新。アサヒビールとOnePlanetが共同プロジェクト開始
アサヒビール株式会社とARスタートアップの株式会社OnePlanetが共同で取り組むプロジェクト「Vision Brew Journey」の詳細が、2025年1月20日に公開されました。
本プロジェクトは、Appleが開発した空間コンピュータ「Apple Vision Pro」を活用し、2030年に向けた新しい消費体験の創出を目指すもの。とくに家飲み文化に注目し、ひとりで楽しむ飲酒に革新をもたらそうとしています。
共同プロジェクト「Vision Brew Journey」
「Vision Brew Journey」は飲酒の枠を超え、ユーザーに非日常の体験を提供する施策。ユーザーはApple Vision Proを装着することで、まるで森の中や焚き火のそばといった仮想空間にいるかのような没入感を味わうことができます。
このプロジェクトではアサヒビールが長年培ってきた飲料文化の知見と、OnePlanetが持つ最先端のAR技術を融合し、家飲み文化を新たなレベルへ引き上げることが主たる目的にあることが伺えます。
VRを活用した新しい家飲み体験を提案
「Vision Brew Journey」が提供する体験は、家飲みを特別な時間に変えるところが注目のポイント。Apple Vision Proの高度なAR技術と空間オーディオ機能を活用し、ユーザーは自宅にいながらも自然の中やリラックスできる環境でお酒を楽しめます。視覚と聴覚を刺激するこれらの技術は、飲酒の楽しさを五感で味わうという新たな価値を生み出すものです。
さらに、Apple Vision Proの直感的な操作性を活かし、VRゴーグルを装着したままでも手元を確認しながら飲食を楽しむことができるのも魅力のひとつ。これにより、技術的なストレスを感じることなく没入型の体験を堪能できるようになっています。
現在は「キャンプ」をテーマとしたシーンが展開されていますが、将来的には昭和レトロな居酒屋や都会の夜景、海辺のリゾートなど、多様なシチュエーションが追加される予定。ゆくゆくはユーザーは自身の好みに応じた体験を選択できるようになり、飲酒の楽しみがさらに広がることでしょう。
2030年の消費体験を目指したオープンイノベーション
本プロジェクトは、2030年を見据えた消費体験の進化を目指しているもの。近年、家飲み文化が広がりを見せる中で、ひとり家飲みの単調さを解消する取り組みが求められてきました。
「Vision Brew Journey」は、飲酒という行為をエンターテインメントとして再定義し、豊かなライフスタイルを提案することでこの課題の解決を試みています。
アサヒビールとOnePlanetの協業は、大手企業とスタートアップが手を組むオープンイノベーションの好例としても注目を浴びる施策。アサヒビールのブランド力とOnePlanetが持つ革新的なAR技術を掛け合わせることで、新しい消費体験モデルの実装を実現しようとしています。
本取り組みは飲料業界だけでなく、さまざまな分野での新しいブランディング戦略の可能性をもたらしてくれそうです。
テスト展開と今後の展望
「Vision Brew Journey」は、2025年2月7日から11日に渋谷で開催されるXR展示イベント「NEWVIEW FEST 2024」でテスト展開が予定されています。本イベントでは一般ユーザーがプロジェクトを体験することができ、得られたフィードバックをもとにさらなる改善が進められるとのこと。
2025年内にはApp Storeでの販売も検討されており、より多くの人々に体験が広がることが期待されます。
2030年に向けては、さらに多くのシーンの開発や、技術的な進化を取り入れた体験の深化が進められる予定。これにより「Vision Brew Journey」は、ひとり家飲みという個人の楽しみにとどまらず、飲料文化そのものを変革していくことが期待されます。
飲料文化の未来を創る挑戦
「Vision Brew Journey」は、AR技術と飲料文化が融合した新しい体験を提供する革新的なプロジェクト。この取り組みは消費者のライフスタイルに新しい選択肢を提案し、家飲み文化のさらなる発展に寄与するとともに、アサヒビールとOnePlanetの両社にとっても新しいブランディングの成功例となる可能性を秘めています。
「飲酒=シンプルな嗜好」といった枠を超えた五感で楽しむエンターテインメントへと昇華させる本施策が、今後どのように展開されていくのか、これからの動きに要注目です。
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