国によるクリエイティブの違いがわかる、仏ダイキンのCM
国が変われば広告コミュニケーションの世界観も変わる……多くのグローバル企業は現地に好まれるような訴求内容やメッセージングを汲み取った上で、本国とは大幅に異なるCMやキャンペーンを公開しています(中にはアップルなどどの国でも同じ訴求内容で統一する企業もあります)。
大阪に本社を構えるダイキン工業は、日本を代表する空調機メーカーとして世界中の国と地域でビジネスを展開する中で、国によってクリエイティブのトンマナを変えているようです。今回はフランスで公開されたCMの様子を紹介します。
“New Air(これからの空気)”という動画で描かれているのは、何かを温めるとき、あるいは何かを冷ますときに優しく息を吹きかける人々の様子。最もベーシックで最も親密な送風の方法にスポットライトを当てることで、人間ならではの触れ合いの美しさを表現しています。
ラストシーンでは「人間は太古の昔から、空気を使って何かを温めたり、冷ましたりしてきました。わたしたちのヒートポンプも同じような原理を使っています」というフレーズを見せることで、エモーショナルな雰囲気だけではない、しっかりとした商品特長の訴求も行いました。
企画を担当した広告代理店であるDENTSU CREATIVE Franceは「まるで映画のような演出を通じて、空気という人間の生活と切っても切り離せない存在を描きました。時には温かく、時には冷たく、目には見えない空気の特徴をこの世界で最も美しいものとして表現したのです」とコメント。わたしたちが日本で慣れ親しんでいるダイキン工業のCMとは少し異なる雰囲気をまとった、ヨーロッパらしいクリエイティブでした。
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