ファミリーマート、値下げシールを涙目キャラに変更。全国展開で食品ロス削減を目指す施策

株式会社ファミリーマートは食品ロス削減に向けた新たな取り組みとして、おむすびや弁当などの中食商品に貼る値下げシールを刷新し、全国展開することを発表しました。

新デザインのシールには涙目のキャラクターと「たすけてください」というメッセージが描かれており、消費者の感情に訴えかけて購買行動を促す革新的なアプローチ方法を採用。本取り組みは、食品ロスという社会課題への新たな解決策として注目されています。

涙目キャラクターのシールが消費者の購買行動を変える

新しい値下げシールは、食品ロス削減を目的としてデザインされました。涙目のキャラクターが「たすけてください」と訴えるシールは視覚的なインパクトだけでなく、感情への訴求力を兼ね備えています。このデザインが消費者の購買意識を高め、値下げ商品の購入を後押ししてくれそうです。

なお、2024年10月30日(水)から2024年11月26日(火)まで東京都と神奈川県の一部店舗で実施された実証実験では、値下げ商品の購入率が5ポイント向上しました。消費者からは「涙目で思わず助けたくなるイラストだったので手に取った」「食品ロス削減に関心があるので賛同して購入した」など、多くの好意的な意見も寄せられる結果に。今回の全国展開によって、年間約3,000トンの食品ロス削減が見込まれています。

ファミリーマートの食品ロス削減への本気度

ファミリーマートは「ファミマecoビジョン2050」という中長期目標を掲げ、食品ロス削減を中心とした環境保護活動を積極的に推進中。これまでにも商品包装の改良による商品のロングライフ化や、発注精度の向上、「てまえどり」の継続実施など様々な取り組みを実施してきました。

2021年7月からは消費期限の迫ったおむすびや弁当などの中食商品に、バーコード付き値下げシールを貼り値下げ販売する店舗値下げシステム「ファミマのエコ割」を導入し、全国の9割以上の店舗で活用されています。

上記の取り組みは着実に成果を上げており、2023年度には2018年比で28.9%の食品ロス削減を達成しました。この結果は同年度の削減計画である26.3%を上回るもので、ファミリーマートの取り組みの効果が明確に示すものです。

今回の値下げシール変更も、この中長期目標の一環として位置づけられている施策であり、効果が期待されています。

新たな食品ロス削減モデルとしての挑戦

ファミリーマートの涙目キャラクター付き値下げシールは、食品ロス削減を単なる社会課題ではなく、消費者が「自分事」として考えられるようにする画期的な取り組み。この施策が成功を収めれば、日本全体の食品ロス削減への道筋がさらに明確になるでしょう。

持続可能な未来を目指すファミリーマートの挑戦は、消費者や業界全体に大きな影響を与え続けそうです。本施策はその革新性と実行力により、日本社会における食品ロス削減の新しいモデルケースとなりうる可能性を秘めています。

その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る