まったくの素人が開発!AEDを楽しく知るためのおもちゃ『トイこころ』とは

北海道北見市に本社を置く株式会社坂野電機工業所(以下坂野電機)は、遊びながらAEDを知るおもちゃ『トイこころ』限定1,000個の発売を2024年11月1日(金)より開始しました。

『トイこころ』は、坂野電機代表取締役社長・坂野恭介氏による「子どもたちが楽しくAEDについて知り、いざという時に倒れた人を救えるアイテムとしてAEDを思い浮かべてもらいたい」という想いから開発されたとのこと。

坂野氏によるトイこころ開発宣言は約1年半前。「試作品ができました!」との書き込みはTwitter(現X)で48万インプレッションもの注目を集めました。

ただ、坂野電機は普段、産業電機機器の整備などの事業を展開しており、おもちゃ作りに関しては全くの素人だったとのこと。おもちゃAEDの開発に向け、いくつものおもちゃ製造会社に問い合わせをしたものの、1,000個のみの少量生産なことを理由に断られていたそうです。

そんな中、長野県の製品設計会社・有限会社スワニーがおもちゃAEDのコンセプトへ共感。スワニーのサポートのもと、開発が行われました。

スワニーで『トイこころ』の開発に携わった橋爪良博氏は「このおもちゃがきっかけとなり一つの命を救うことに繋がったら、こんなに素晴らしいことはありません。たった一人でいい。子どもの頃に遊んだトイこころのおかげで命を救うことができたなら、そんな素晴らしいことはないです」とコメントしています。

11月1日(金)より、初期の個数として限定1,000個を特設サイトで発売しました。発売と同時に、保育園・幼稚園への寄贈プロジェクトも始動。支援者により寄贈された『トイこころ』が園へ届く仕組みになっています。

大人でもめったに使う機会のないAEDは、いざ使うとなると恐怖心を抱いてしまいそうなもの。AEDをおもちゃにし、ごっこ遊びを通して幼少期から身近な存在にしてしまう発想に感心する事例でした。

おもちゃの発売と同時に保育園・幼稚園への寄贈もスタートすることで、家庭外にも輪を広げ、より多くの人を巻き込める取り組みになっています。

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