花王リセッシュが喫煙所でタッチ&トライ施策を実施。視覚・聴覚・触覚・嗅覚にアプローチ
消臭スプレー「リセッシュ除菌EX ワイドジェットストロング」が、オフィスビルなどの喫煙所でタッチ&トライプロモーションを2024年10月21日(月)〜11月3日(日)に実施します。この企画は、オフィス喫煙所サイネージメディア「THE SMOKING ROOM VISION BREAK」(運営・株式会社コソド/株式会社ニューステクノロジー)と連携する喫煙所「THE TABACCO(ザ・タバコ)」で行われています。
同施策では、タバコ休憩中のビジネスパーソンに向けて「リセッシュ除菌EX ワイドジェットストロング」の紹介動画を放映し、タバコも口臭や体臭などと同様に、スメハラ(スメルハラスメント)として周囲の人びとに不快感を招く一因ともなり得ることを示唆。ニーズが見込まれる層にリーチできるだけでなく、喫煙後、実際に商品を試すことで、5~10分程度の短時間で商品への理解を視覚・聴覚・触覚・嗅覚から深める好企画です。
デジタルサイネージを設置すると同時に、視聴環境を高めた空間とすることで、喫煙所を動画広告やコンテンツを届ける広告メディア化しているというBREAK。しかしながら、喫煙所を広告メディアとしてとらえるには、喫煙者そのものが減少している印象がぬぐえません。
厚生労働省による令和4年(2022年)「国民健康・栄養調査」によると、実際に2012年から喫煙者は性差を問わずに減少しているといい、習慣的に喫煙する人の割合は、成人回答者5,434人のうち14.8%を示しています。一方で、BREAKが公表する調査で首都圏のオフィスビル内の喫煙所ユーザーは役職者が42.2%、1カ月の可処分所得は10万円以上という回答が35.9%だったそうです。そのため、ターゲットを経済力の高いエグゼクティブ層に特化しています。
また、厚生労働省の調査でも、男性を対象として世代別に喫煙率を割り出すと30代(268人)・35.8%、40代(405人)・31.9%、50代(404人)・28.8%を示し、愛煙家人口が減った半面、ユーザーペルソナが浮き彫りになるという現象が起こっているようです。
喫煙所で行われるプロモーションといえばタバコそのもののサンプリングが代表格ですが、特定の銘柄を好みがちなスモーカーには、あまり歓迎されず逆効果ということも……。ロケーションなどから利用者のペルソナ分析を重ねることで、タバコや消臭剤などの特定商材に限らずとも、ターゲットに深くリーチするアイデアを創出できそうです。
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