ホテルの推し活マーケティング。グッズを手放し喪失感をいたわる「推しロス旅」とは?

伊豆マリオットホテル修善寺が、推しの熱愛・結婚・グループの脱退などにより感じる喪失感=「推しロス」を癒す宿泊プラン「ヒーリングジャーニー」を2024年12月1日(日)〜2025年2月28日(金)に発売すると発表しました。

「推し活」自体を盛り上げるプランは多くのホテルから発表されていますが、推し活が定着したからこそ生まれた「推しロス」に寄り添う真逆の発想の企画です。

同プランでは、推しロスに伴い手放したいグッズの処分方法に困るファンの気持ちを汲みとり「推しグッズお清め祓い」を実施。地元の大仁神社で行う本格派で、「ただ処分するのは忍びない」という元ファンの気持ちに応えた企画です。

さらに、宿泊の部屋には伊豆名産のわさびを使用した「わさびモナカ」と涙を誘う「絵本」が用意され、推しを思って周りの視線を気にせず泣ける環境が整っています。涙を流すことで推しロスのストレス解消に繋がる効果を狙っているそうです。

また、推しロスは突然訪れることも多く、ソーシャルメディアでの検索が止まらない人も。そんな人に向けては、スマートフォンを一時的に格納できるボックスのレンタルを行います。なかば強制的にデジタル機器と離れることで休息を取ることが目的です。

推しロスをしてしまったファンに寄り添いながらも、企画自体はユーモアたっぷり。たとえば、同じ人を推していた元ファン同士などでも盛り上がれそうなプランで、話題性にも期待できます。広義の「推し活」に新たな行動ジャンルを吹き込んだアイデアです。

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