2024.08.29

地方創生のきっかけに。「SunSet予報」＆「SunSet Chill予報」が誕生

一般社団法人日本夕陽を観てチルアウト協会（日チル会）は、日本全国の夕陽を対象に観光促進と地域活性化を目的とした新たなサービス「SunSet予報」および「SunSet Chill予報」を開発・リリースしました。

日本初となるチルアウト指数を導入して予報を行うこの試みは、地域の観光資源を発掘して地方創生を目指すといった狙いがあります。

47都道府県の“推し夕陽”を支援

日本各地には多くの人に愛される夕陽の名所があり、夕陽を使った観光促進や町おこし、地域活性や事業アピールをおこなう地方自治体や観光協会、事業者などが多く存在しています。

日チル会が「SunSet予報」と「SunSet Chill予報」を開発した背景には、夕陽を“推し”としてエリアブランディングや観光の核とすることで訪れる人々に感動を与え、地域に根ざした新たな魅力発信をしたい企業・団体をサポートし、賑わいを創りたいという強い想いがありました。

また、同協会は近年広がりを見せる「チルアウト」という概念にも注目。夕陽を眺めながらリラックスできる時間を提供することで、全国の夕陽スポットに新たな付加価値を生み出し、忙しい現代社会の中で心のゆとりを取り戻すサポートの実現を目指しています。

「SunSet予報」の特徴は、全国どこでも夕陽の見頃を予報できる点。本サービスは天気・雲量・水蒸気量・黄砂量などの条件を総合的に分析し、映える夕陽が観られる確率を4段階で予報するもの。パーセンテージが高いほど、観光客が美しい夕陽を楽しめる可能性が高いことを示しています。

予報はデジタルサイネージやSNSなど多様な媒体での提供ができるので、地域の情報発信をより効果的に行えそうです。

「SunSet Chill予報」は夕陽を観ながらリラックスできる環境を指数化し、5段階で表示するものです。気温・湿度・風速・花粉量などの要素を基に、チルアウトに最適な条件を導き出します。

例えば、好天候で心地よい風が吹いている場合はチルアウト指数が高く表示されるため、訪問者に今日はその場所でリラックスしたひとときを過ごせることが分かりやすく伝えられます。

逆に悪天候時には「Miss Chill !!」と表示されるので、誤って訪問し残念な思いをさせてしまうリスクを減らせるでしょう。

急速なデジタル化が進む現代に誕生した2つのサービスは、自然とのふれあいを通じた心身のリフレッシュをサポートするだけでなく、夕陽という地域資源を活用することで観光客を呼び込み、地域経済の活性化に貢献してくれそうです。

特に夕陽を観光の目玉としたい自治体や、夕陽を使ったエリアブランディングを目指す企業・団体にとっては、大きなアドバンテージとなる予感。同サービスを通じて地域に新たな価値を創出していくことで、多くの人々に心地よい体験を届けられるのではと期待が寄せられています。

「SunSet予報」および「SunSet Chill予報」が新しい地方創生のアイデアとして、この先どんな効果を生み出していくのか、今後ますます注目を集めそうです。