ホタルが目利きした水を使用!土地の風景と味を後世へと残す日本酒「語蛍」

三重県多気郡の元坂酒造株式会社は、取水地・宮川にホタルが来た年にだけ製造する日本酒「語蛍」の販売を、2024年6月21日(金)よりオフィシャルサイトで開始しました。

開発の背景には、清流を好むホタルの全国の生息域が50年で約10分の1までに減少しているという事実がありました。日本酒づくりにも、ホタルの生息にも欠かせない“水”の重要性を伝え、先祖から受け継いだ土地の味と、日本の風景を後世へと残していくという想いから「語蛍」と名付けたといいます。

「語蛍」は、国土交通省による「全国一級河川水質調査」のデータにおいて、過去11回にわたり水質1位を獲得している宮川(三重県多気郡大台町)の水を仕込み水として使用。宮川で、その年に初めてホタルが観察された日をラベルに刻んでいるそうです。

今年発売される「語蛍」は2500本分。そのボトル全てにリターナブル瓶を使用しており、製造時のCO2排出量削減に加え、飲み終わったあとの廃棄物を減らすことで環境負荷の軽減につなげます。また、「語蛍」の売上の一部は宮川の環境保全を目的とした活動を支援するため、三重県大台町に寄付されるとのことです。

「清流日本一」として名高い宮川の水を使用、というアピールポイントに加え「ホタルが来ないと作れない」というもの珍しさが注目を集めそうな日本酒。水本来が持つ甘味を生かした味わいから、ホタルが飛び交う美しい風景に思いを馳せられそうな1本です。取水地・宮川には保全活動を通じた恩返しを行い、環境保護に本気で取り組む姿勢が伝わる事例でした。

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