ゲームのアカウントが担保に!? エクアドルの銀行の新サービス
中米エクアドルにおいて、自動車や不動産を購入時に銀行でローンを組む際、一般的には自動車や不動産を担保にするという商慣習があります。ローンのためには事前にローンで買おうとしているものを所有していなければいけない……そんな矛盾が原因となり、主に若い世代を中心にローンが必要な大きな買い物を避けるような行動が多発する経済的課題を抱えているのです。この状況を変えるべく、現地の大手銀行Banco del Pacíficoは“あるもの”を担保として受け入れる新たなサービスを開始しました。
担保の代わりとなる“あるもの”とは、オンラインゲームで使用されるアカウントです。さまざまなゲーム内で購入できるアイテムがどれくらいあるかや、クリアの度合いがどれくらいか……プレイヤースキンや武器などをどれくらい所有しているアカウントなのか、総合的に評価することでアカウントに値段をつけたのです。
多くのゲーマーにとって何よりも大切な存在であるゲームのアカウントの重要性を理解する銀行だからこそのアプローチと言えるでしょう。Z世代が買い控えを起こさないように銀行側が消費活動を促すことで経済そのものを活性化させようと試みた同社の施策は各種メディアに注目され、大きな話題を呼びました。
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