職を失った女性を救え! レバノン食品メーカーの大型施策

2019年以降長らく続いている経済の低迷に伴い多くの失業者が発生している中東・レバノンにおいて、異常なまでの女性の失業率の高さが社会問題となりつつあります。一説によればここ1年間で郊外エリアに住んでいる女性の失業率が63%も上昇し、経済全体への悪循環が懸念されています。この状況を受け、現地の大手乳製品ブランドのPuckは少しでも就業機会を生み出すべく職を失ってしまった女性たちが“普段から作っているあるモノ”を仕事として作ってもらう大掛かりなCSR施策を行いました。

“あるもの”とは、Mounehという中東圏の家庭料理。フルーツや野菜を調味料と一緒に瓶詰めすることで日持ちする保存食であるMounehは、多くの家庭で親から子へと受け継がれてきた伝統的な料理です。Puckの施策は失業した人々を同社のテストキッチンに招き、再利用目的で回収されたPuckの瓶を使い実際にMounehを作ってもらうというもの。そこで完成した瓶はPuckの流通網を通じてレバノン中のスーパーへと行き渡り、さらにPuckの棚で販売されることで実際に売り物としてエンドユーザーの手へと渡ったのです。

日常で作っている保存食を売り物として昇華させ、リアルな仕事としてレバノンの女性に就労機会を提供することで長引く社会課題を解決しようと試みた事例でした。

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