デジタル戦略をさらに強化。VRマーケット初出展のカインズに、その経緯と施策を聞いた

カインズは新しい社会現象の創造に向け、仮想空間(VR)への取り組みを行ってきたBEAMSのVRイベント「バーチャルマーケット 2022 Winter」に、カインズとしては初めて、メタバース店舗にコラボレーションブースを出店しました。

バーチャルマーケット 2022 Winter」は、メタバース上にある会場で、アバターなどのさまざまな 3D アイテムや、リアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売り買い できる世界最大の VR イベント。2018 年より開催され、日本はもとより世界から 100 万人を超す来場者を誇り、ギネス 世界記録™にも認定された、メタバースの先駆け的イベントです。3D データ商品の個人間売買を目的に 始まったバーチャルマーケットですが、近年ではメタバース事業に参入したい大手企業によりリアル商品の販売も充実し、VR コマースの新たな可能性を創出しています。

2019年1月に「デジタル戦略本部」という新組織を立ち上げ、デジタル施策の推進体制を着々と強化しているカインズにとって、さらなる挑戦となるVRへの出店。その経緯や、ユーザーインサイトに長けているカインズならではの施策などを担当者に聞きました。

カインズ初の試み、メタバース店舗を出店しようと思った理由を教えてください。またそれは、世論を意識してのことでしょうか。

弊社は、2019年の中期経営計画の策定から、お客様の買い物における煩わしさの解消や買い物体験の向上を目指して、商品の売り場や在庫が簡単にわかる「カインズアプリ」の開発や、商品の取り置きから受け取りまでスマホ1つでできる「CAINZ Pick Up」、DIY講座やドッグランの予約ができる「CAINZ Reserve」など、デジタルを駆使したさまざまな取り組みを推進してまいりました。

今回は、「新しい社会現象の創造」に向け、仮想空間(VR)への取り組みを行ってきたBEAMSさまに賛同をいただき、カインズとしては初めて、メタバース店舗にコラボレーションブースを出店させていただくこととなりました。

初出展をBEAMSとのコラボレーションブースにしたのはなぜですか?

これまでにも、カインズの取り組みにBEAMSさまが賛同くださり、様々なコラボレーションが実現しております。2021年の「DIYer100万人プロジェクト」から始まり、2022 年11 月中旬には、BEAMS ライセンスブランド「BEAMS DESIGN」プロデュースのペットウェア“Pet’s One by BEAMS DESIGN”を一部のカインズ店舗・カインズオンラインショップ限定で販売を開始しました。

今回のVRイベントでも、限定ペットウェアを着用したVRのワンちゃんがおり、愛犬が着用した雰囲気を想像いただくことや、VR空間内で一緒に写真撮影をすることもできます。

カインズが手掛けた店舗はどのようなものですか? その見どころも教えてください。

カインズのコラボレーションブースは、BEAMSメタバースショップ2 階に出店されました。ご来店されたお客様のアバターがサンタ姿になって、ミニハウス内の子ども部屋を完成させる模様替えゲームに参加することができます。時間内にチャレンジをクリアすると、ここでしか手に入らないデジタル賞品を入手することができます。

このメタバースによるPRや販売促進の効果はいかがでしたか?

SNSでは、今回のコンテンツを体験くださったお客様が、カインズのロゴや外観を背景にアバターの記念写真を撮影し投稿してくださるなど、お客様による情報発信が多く見られており、お客様に弊社と触れ合っていただける機会を作ることができているように感じています。

「IT 小売企業宣言」を掲げるカインズでの今後の展望をお聞かせください。

今回のメタバース店舗への出店経験やお客様のお声を生かしてデジタルトランスフォーメーションを一層加速し、「IT 小売企業」ならではの Kindness なサービスをお届けすると共に、人々の豊かなくらしづくりに貢献していきます。

その他のインタビュー記事についてはこちら
https://predge.jp/search/post?othres=31
会員登録、メルマガの受信設定はこちら
https://predge.jp/ 

ランキング

最近見た記事

最新記事

すべて見る