断食中の人々が繰り広げる“想像上のコーヒー”を巡った小競り合い エジプトのネスカフェのCM
エジプトのネスカフェは、多くのイスラム教徒が暮らす中東圏において断食期間のラマダン(2022年は4月2日~5月1日)に合わせて、“想像上のコーヒー”をモチーフにしたCMを公開しました。
オフィスで仕事をしているメンバーの1人が、突然“架空のコーヒーメーカー”を操作するところから動画は始まります。隣に座っていた男性が「何をしているんだ? コーヒーか、一口くれ」と聞くと「ダメだ」と即答され、「ほんの少しだけだ」と粘るもやはり断られてしまいます。ついに「わかった。じゃあカップに手は付けないから君がぼくの口の中に注いでくれ」と方向性を変えてみますが、なおも答えは「ダメだ」の一点張りです。実際にはこの間、男性の手にはカップなどなく、もちろんコーヒーも存在していません。
ついに喧嘩へと発展してしまった2人のやりとりに、「一体何の騒ぎだ! 何の騒ぎだと聞いている!」と上司と思わしき人物が割って入ります。一気に静まりかえるオフィスに緊迫した空気が流れますが、再び口を開いた上司は「何回言ったらわかるんだ? ……コーヒーカップの下にはコースターを敷くんだ」と言い、一同が笑い出したところで、「コーヒーが恋しいすべての人へ。爽やかな朝はネスカフェから」というナレーションが流れます。
イスラム教徒が多いエジプトならではのアプローチで、“妄想”というテクニックによって、オフィスにとってコーヒーが重要な存在であることを訴求しました。
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