「自由が受け入れられない人は買わないでください」米・アルコールブランドがオールドスクールな男性像を通じて伝えたかったこと
アメリカのアルコールブランドMixwellは、ブランド名が意味する「仲良く混ざり合う」という考え方を人間にも当てはめ、「本当の自由が受け入れられない人はMixwellを買わないでください」というメッセージを伝えるブランディング動画を公開しました。
典型的なアメリカの男性像を象徴するかのような農夫が主人公の動画では、アメリカの国旗をバックにトラックの荷台から重い荷物を下ろし、「今どきの男たちはどうしちまったんだ。男らしくて、たくましい腕と確固たる信念を抱いている男はどこに行っちまったんだ」と空を見上げながら語ります。その言葉や表情からは、古き良き価値観を尊重していて、新しい考え方に抵抗を持っている人であるかのような印象を受けます。
「困難に立ち向かうことが好きで、どんな仕事でも成し遂げる、そんな理想の男はもういない。もしあなたが今の世の中の男たちがもっとたくましく、アメリカならではの自由を守れるようになってほしいと思うのであれば、俺から言えることはたった1つだけ……」と続ける主人公。
すると突然カメラの方を向いて「俺と俺の旦那も、まったくもって同じ気持ちだよ」と言います。画面外からお酒とともに現れたもう1人の男性に「ありがとうベイビー」と言い、熱いハグとキスを交わす様子が。古き男性像の象徴のように描かれていた男性自身が、実はLGBTQであったことが明かされます。
“IF REAL FREEDOM OFFENDS YOU, PLEASE DON’T BUY MIXWELL(本当の自由が受け入れられない人はMixwellを買わないでください)”というキャッチコピーとともに幕を下ろす動画は、さまざまな価値観が存在する現代において、Mixwellはそのすべてを受け入れることが本当の意味での自由である、というメッセージを表現しました。
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