ゴミの廃棄場で子どもたちが歌った願いとは? 英・食材マッチングサービスのCM
レストランや食品会社が廃棄する予定の食材を近隣の住民に譲ることでフードロス削減を目指しているイギリスのサービスOLIOが、大量生産大量消費の時代にいかに多くのゴミが生み出されてしまっているかをストレートに映した映像に、ルイ・アームストロングの名曲”What A Wonderful World”を合わせた皮肉たっぷりの啓発動画を公開しました。
破けたぬいぐるみや壊れたテレビ、古着や家庭ゴミが山のように積み上げられている集積所に佇む子どもたちが、遠くを見つめながら歌うようすを映すところから動画ははじまります。「僕と君のために咲いている赤いバラや緑の木々が見える」という歌詞とは裏腹に、目の前に広がっているのは終わりの見えないゴミの山。映像と音楽とのギャップが現実の残酷さを際立たせています。
さらに多くのゴミを積み降ろすトラックの映像に合わせて「そしてひとり思う、なんて素晴らしい世界なんだ」と歌い続ける子どもたち。その一人ひとりが浮かべる悲しげな表情が、廃棄物の削減の重要性を訴えているかのようです。
“LET’S NOT WASTE OUR WONDERFUL WORLD.(この素晴らしい世界を無駄にせず、大切にしましょう)”というキャッチコピーで幕を下ろす動画は、直接的な廃棄削減を訴えるのではなく、実際に廃棄が行われている現場を生々しく映すとともに、その様子と最もかけ離れた歌を組み合わせることで事の重大性を表現しました。
その他のCSR事例についてはこちら
https://predge.jp/search/post?genre=28
2