水たまりは飲むものではなく、遊ぶもの。国際NGOが「144足のレインブーツ」で訴える窮状
Puddles Are For Splashing In
ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の広場に並べられた、色とりどりのレインブーツ。小さな男の子が、雨上がりの水たまりでしぶきをあげながら、楽しそうに遊んでいます。
実はこれ、「すべての人々が清潔な水と衛生を利用できる世界」を目指して活動する国際NGO・ウォーターエイド(WaterAid)が実施したプロモーション。世界には「1億4400万人」もの人びとが安全な飲料水を手に入れることができないという現状を「144足」のレインブーツで表現し、「水たまりは飲むものではなく、遊ぶものだ」ということを訴えたものです。
同団体によると、清潔な水にアクセスできない人たちは、飲めば体調を崩すことがわかっているような水を、川や水たまりのような水場から汲んで飲むほかに選択肢がなく、実際に不衛生な水に由来する下痢などの疾患で多くの子どもたちが命を落としているといいます。
水にまつわる世界の窮状を人びとに訴え、清潔な水を提供するための資金を募るために実施されたインスタレーションは、来年2月4日まで実施されるとのこと。
WaterAidは300万ポンド(約4億1200万円)の確保を目指しており、これに対しイギリス政府も、民間から集まった寄付金と同じ額を拠出する(上限200万ポンド)と表明しています。
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