「彼女は何をしているところ?」UAEの乳がん啓発NPOが実施した“絵文字ハッシュタグ”
Case: The emoji that wants to save your life
UAE(アラブ首長国連邦)のNPO・Friends of Cancer PatientsがInstagram上で行った、乳がん啓発キャンペーンをご紹介。
片手を上げて返事する「ARM UP」(日本でいう「挙手」のポーズ)の絵文字を、乳がん早期発見のためのセルフチェック(乳房を触ってしこりがないか確かめる)になぞらえ、そのままハッシュタグに設定。「絵文字だけのハッシュタグ」でキャンペーンの拡散を行ったのです。
Instagramにポストされたキャンペーンムービーでは、つぎのように解説しています。
「この絵文字、彼女が何をしているところか、想像したことはありますか?」
次の瞬間、絵文字の女性が、片手で自分の乳房を触るポーズに。
「彼女はセルフチェックをしているのです。」
「このセルフチェックは、乳がんの早期発見に大きな役割を発揮します。」
「この絵文字をシェアし、みんなにセルフチェックを広めましょう。」
SNS上で日常的に使う絵文字に「新たな意味」を与えることで見る人々に気づきを与え、普段のメッセージのやりとりに「もうひとつのメッセージ」を乗せることで、自然に、そして急速にセルフチェックの「習慣」を拡散させる──
みんなが一度は考えたことのある「絵文字の意味」をフックとし、SNSのコミュニケーション形式に最適化させた、ユニークで秀逸なキャンペーンでした。
(via Ads of the World)
13