引っ越しの日、寂しげな少女がとった行動は…? ロシア住宅デベロッパーの刺激的なテレビCM
Case: Making homes, not houses
ロシアの大手住宅デベロッパー・Brusnikaが製作した、刺激的なテレビCMをご紹介。
「khrushchevki」と呼ばれる古い集合住宅(日本でいうところの団地のようなもの)から引っ越すひとりの少女。その顔は寂しさに満ちていると思いきや、終盤で思わぬ展開が待ち受けています。
物憂げな表情で窓の外を眺める少女。
それを、なんともいえない表情で見つめる父親。
少女は窓際から降り、部屋の中を歩き回ります。
壁には、幼少期に描いた落書き。
家財道具が運び出され、がらんと荒廃した部屋を少女は出ていきます。
団地の中庭をとぼとぼと歩く少女。
公園では子どもたちが元気に遊んでいますが……
少女は寂しげにそれを眺めます。
ぬいぐるみを抱え、ずんずんと歩きを早める少女。
外には、家から運び出された家財道具が積まれています。
少女が車に乗り込もうとしたその時……
友達でしょうか。同年代の少女たちが駆け寄ってきました。
少女はぬいぐるみを持ち……
ブーケトスのように勢いよく大遠投。
地面に落下したぬいぐるみに少女たちが群がります。
それを振り返ることもなく、少女は車へ。
いままで住んでいた団地を見上げ……
せいせいした、といわんばかりの表情で勢いよく中指(!)を立てるのでした。
「私たちは“ハウス”ではなく、“ホーム”を作っています」というキャッチコピーで、CMは締めくくられます。
最初こそ悲しそうに見えていた少女の表情ですが、よくよく見返すと「こんなロクでもないところ、よく住んでいたわ」と見切る表情だった、というわけです。
なかなかの毒っ気にいろいろ物議を醸しそうですが、これまで窮屈だった環境から、ようやく自分らしい生活ができることへの大きな期待にも感じられます。ノスタルジーよりも、「ここよりもっといいところに住むんだ」と見る人の気持ちを煽る、なかなかに刺激的なCMでした。
(via Ads of the World)
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