集客のインスピレーションが詰まった宿泊施設のユニークなプロモーション6選

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新型コロナウイルス感染拡大の影響により、今年は世界各地で外出自粛や都市封鎖が実施されました。今もまだ収束したわけではないものの、感染対策をしたうえでの日常が少しずつ戻ってきています。

日本ではGo To トラベルキャンペーンも展開されるなど、お得に旅行を楽しめる環境も用意されています。そこで今回は、世界の宿泊施設の斬新なプロモーション6選をご紹介。雄大な自然をアピールしたものや、スマホから少し離れてもらい、旅を思いっきり楽しんでもらうことを狙ったアイディア施策などをチョイスしましたので、ぜひご覧ください!

1.ルーブル美術館に宿泊できる!? AirbnbとのコラボPR

フランス・パリにあるルーブル美術館がAirbnbと連携し、“夜の美術館の宿泊権”を賭けたコンテストを実施しました。

[ブランド名:ルーブル美術館]

ナポレオン広場に設置されたガラスのピラミッドの30周年を記念して企画されたこのイベントは、「なぜあなたはモナリザにとっての最高のゲストなのですか?」という質問に800文字以内で回答し、その中から選ばれた2名が“夜のルーブル博物館に宿泊できる権利が得られる”という座組みです。

モナリザの部屋でカクテル、ミロのヴィーナスの部屋ではシェフによるディナーが振る舞われるなど、忘れられない体験が用意されました。

2.旅先で得たリアルな情報をシェア。Airbnbの新機能「Travel Stories」

Airbnbが、ユーザーが旅先で撮った動画を共有できる「Travel Stories」という新機能のリリースしました。旅をプランニングする際、多くの人はインターネットから情報を集めますが、観光サイトや宿泊先のHPはプロが撮った写真ばかりで、実際に訪れてみると少し残念に思うことも少なくありません。

しかしこの機能では、旅行者が自ら撮影した動画をコメント付きで紹介するため、よりリアルで有益な情報をシェアできるというわけです。

現在、ストーリーズはAirbnbアプリからのみ投稿可能。AirbnbのHPには魅力的なコンテンツを追加するためのヒントが掲載されています。

[ブランド名:Airbnb]

3.Airbnbを“逆利用”して予約3割増! 中米ホテルの仰天集客施策

ホンジュラスにある老舗ホテル・Hotel HondurasMayaが仕掛けたプロモーション。自宅の部屋を宿泊場所として提供する「民泊」サービス・Airbnbの台頭で打撃を受けていた同ホテルは、Airbnbを使って自らの客室を「民泊のように貸し出す」という、逆転の発想からなるアイディアを実行しました。


[ブランド名:Hotel HondurasMaya]

古かった客室のひと部屋をおしゃれに改装し、従業員の個人Airbnbアカウントに貸し部屋として掲載。てっきり「誰かの家」だと思っていたお客さんは、実はホテルだったという事実に驚くとともに、プールやルームサービスなど、ホテルならではのサービスに大満足。その評判はまたたく間にSNS上で拡散し、予約客が32.5%も上昇するなど大成功を収めました。

4.「旅行中、あなたのインスタ預かります」大手ホテルチェーンが実施した『SNSシッター』サービス

大手ホテルチェーンのibisが、せっかく旅行に来てもSNSへの投稿で頭がいっぱいの宿泊客にかわり、宿泊期間中にInstagram投稿を「代行」するサービスを提供しました。

[ブランド名:ibis]

担当するのは多数のフォロワーを抱える有名インスタグラマー。ホテルにチェックインするときにスマホを預けると、宿泊客にかわって各地の「映える写真」を撮影・投稿してくれます。

この施策を通じて、ibisホテルには全世界から1億件もの問い合わせが殺到。『SNSシッター』によって投稿された写真には150万件のコメントが付き、ターゲット層の宿泊件数も5.28倍増加しました。

5.スウェーデン、Airbnbに“国土全体”を宿泊先として掲載

スウェーデンの公式観光機関Visit Swedenが、Airbnbに、“スウェーデンの国全体”を宿泊先として掲載しました。

[ブランド名:Visit Sweden]

スウェーデンでは土地の所有者に損害を与えない限り、他人の土地への立ち入りや自然環境の享受を認める権利『Allemansrätten(自然享受権)』が保障されているといいます。

この法律によって、旅行者は自生している果実を摘んで食べたり、トレッキングをしたり、またテントを張って満点の星空やオーロラを見上げながら寝るといった最高の自然体験を自由にできる、つまり国そのものが宿泊所であり、食事場所であり、体験になるというのです。

国の公式機関がAirbnbと協力してキャンペーンを打ち出すのはこれまでになかった試みで、スウェーデン最大の魅力である素晴らしい大自然を思う存分楽しみ、満喫してもらいたい、という狙いのもと実施されました。

6.Airbnb、600万人の魂が眠るカタコンベで世界一不気味な宿泊イベントを開催

最後はハロウィーンの時期にぴったりな、Airbnbのちょっと不気味な宿泊イベント。応募によって選ばれた人に、パリの観光名所であるカタコンベ(およそ600万人の遺骨が納められているという、世界最大の納骨堂)に1泊することができる権利をプレゼントするという企画です。

[ブランド名:Airbnb]

イベントのために用意された部屋にはダイニングテーブルやベッドなどが設置されていて、快適な作りになっていますが、すぐ横には無数に積み上げられた人骨が。

宿泊日は10月31日。専門家によるカタコンベ案内、夕食および翌朝の朝食、さらにパリまでの往復分の航空券まで付いていたそうです。

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