「そういう意味か…」思わず呆然。インパクトを残す米臓器ドナー協会のテレビCM

Case: Your Choice | Save 8

アメリカの臓器ドナー協会が2018年に制作した、強烈なインパクトのCMをご紹介。
何らかの原因で死に瀕している人々と、その様子を囲む人々たちの様子を描いています。
概要の説明はあとにして、さっそく内容を見ていきましょう。

病院の廊下に立つ、小さな少女。

母親らしき女性と何か話しています。言葉は聞こえませんが、深刻な雰囲気であることが伝わってきます。

少女はぬいぐるみを母親に渡し…

「行ってきます。」

少女が残したぬいぐるみをきつく抱きしめる母親。

少女が向かった先は、男性が横たわる病室。

心電図のグラフから、この男性が危篤状態とわかります。

男性を見守る人々。家族でしょうか。

少女もその輪に入ります。

すると突然、輪のなかにいた男性が、霧のように姿を消してしまいます。


隣にいた少年も。

その隣にいた男女も。

さっきまで大勢いた人々が、ひとり、またひとりと姿を消してしまいました。

やがて、病室には臨終を知らせるアラーム音が。

そして少女も、姿を消してしまいました。

「臓器移植待ちながら死んでいく人たちがいます。」

「あなたが臓器移植の意思を示していれば、8人の命が救えます。しかし、臓器移植の意思を示さなければ、救えません。」

おわかりいただけたでしょうか。男性の周りに集まっていたのは、彼からの臓器移植を待っていた人々。そして少女も、そのひとり。しかし死にゆく男性は臓器提供の意思を示していなかったため、助かったはずの8人は助からなかった── というストーリーだったのです。

意味がわかると、あまりにストレートすぎる内容に拒否感を示す人がいるかもしれません。
臓器提供をするかしないか、そのひとつだけの判断で8人の命が左右されるという事実を突きつけ、あらかじめの意思表示を促す──。見る人の記憶にこびりつく、強烈なインパクトのCMでした。

(via Ads of the World)

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