【Pick of the week】今週の国内事例ピックアップ 8/21

直近でリリースされたもの・話題になったもの等、日本国内のクリエイティブ事例・キャンペーン事例をAdGang目線で独自にピックアップしてご紹介する「Pick of the week」。

今回は、信濃毎日新聞社、山鹿市、貝印、金冠堂、幸楽苑ホールディングスの事例をご紹介(※内容はリリース時の情報に基づくものです)。

1: 「ARおうち花火大会」で新たな花火のあり方提案(信濃毎日新聞社)


実験 ARおうち花火大会

信濃毎日新聞社は、国内最大級の花火大会「諏訪湖祭湖上花火大会」をはじめ、県内の多くの花火大会が中止となったことを受け、「諏訪湖祭湖上花火大会」の開催予定日であった8月15日(土)に合わせた広告特集企画として「実験 ARおうち花火大会」を同日の朝刊紙面に掲載。賛同企業は養命酒製造、スカパーJSAT。

AR花火が打ち上がる背景紙面は、諏訪湖の風景写真。紙面のQRコードを読み込み、スマホに新聞をむけると、画面に映った紙面の諏訪上に花火が打ち上がるというもの。なお、手元に新聞がなくても公式サイトからアクセスし、スクリーンに表示された画像をスマートフォンで読み込んで楽しむことも可能。

また、紙面や公式サイトには“離れることで、見えたもの。”と題して、当たり前がなくなって気づく価値について考えさせられる今年の夏について書かれている。

2: 祭りなき夏の“心躍る”観光スポットPR動画(山鹿市)

山鹿の夏は、それでも躍る。

熊本県山鹿市では、新型コロナウイルスの収束が見通せないことから、「献幣の儀」「奉納灯籠」などの神事を除き、例年8月15・16日に開催される同市の夏の風物詩「山鹿灯籠まつり」の開催を見送ることを決定。

しかし、それでも“今年も山鹿の素敵な思い出を残してほしい”という思いから、この夏の同市の魅力を発信するPR動画を制作。福岡県では、8/14(金)~8/16(日)の3日間、90秒のTVCMとしても放映。

本動画では、祭りが中止となった山鹿のまちで女性たちが踊りの準備を始めるシーンからスタート。そして、この夏の山鹿の「心躍る」さまざまな観光スポットで女性たちが踊るシーンが次々に展開されていく。また、祭りが中止となってもなお、灯籠踊りの練習を続ける女性たちにもフォーカスしており、彼女たちが変わらず、前を向き続けている姿にも注目だ。アップテンポで爽やかなBGMには、灯籠踊りで使われる民謡「よへほ節」の要素が組み込まれている。

3: 剃毛・脱毛における価値観の多様性をバーチャルヒューマンが代弁(貝印)

貝印は、『#剃るに自由を』をテーマにしたコミュニケーションの一貫として、バーチャルヒューマンMEMEを起用し、『ムダかどうかは、自分で決める。』を8月17日(月)より公開。本ビジュアルは、MAGNET by SHIBUYA109 ビッグボード、地下鉄電車広告にて掲示。また、公式SNSアカウント、MEMEの公式Instagramアカウントでは、剃毛・脱毛に関する価値観の多様性を代弁したメッセージを投稿。

同社が実施した「剃毛・脱毛についての意識調査」では、「気分によって毛を剃っても剃らなくても良い」と思う人が80.5%という結果に。そこで、剃る・剃らないの選択は自分で自由にしたいという本音をバーチャルヒューマンMEMEが代弁し、『ムダかどうかは、自分で決める。』というコピーと共に、グラフィックを展開。

4: 「すべての虫さされに、ドラマがある」という着想から生まれた広告(金冠堂)

#虫さされ文学

金冠堂は、芥川賞作家 羽田圭介さんと共同で、夏場に多くの人に訪れる“蚊との思い出”を小説として書き下ろした文学作品『#虫さされ文学』を、特設サイトならびに渋谷駅の交通広告にて公開。

また、公開にあわせて羽田さんによるお題を元に、虫さされにまつわる小説を一般募集するキャンペーン『#虫さされSNS文学賞』を実施。羽田さん自身が審査委員長を務め、ハッシュタグ『#虫さされSNS文学賞』をつけてTwitterにて文学作品を投稿してもらった中から、“羽田賞”、“蚊作”と銘打った優秀作品には、「羽田さん直筆サイン本」や「#虫さされ文学専用 オリジナル原稿用紙」をプレゼント。

5: ラーメン業界日本初 非接触型の配膳ロボット(幸楽苑ホールディングス)

幸楽苑ホールディングスは、新型コロナウイルス感染症の予防対策や人手不足解消を目的とし、8月27日(木)より本宮店(福島県本宮市)にてAIを活用した非接触型の自動配膳ロボット「K-1号(ケー・イチゴウ)」導入の実証実験を開始。

本ロボットの利用の流れは、お客がテーブルに設置してあるタブレットで料理を注文後、店舗スタッフが注文内容を確認。出来上がった料理をロボットのトレーに乗せ、タッチパネルで移動を指示すると、お客の席まで料理を運ぶというもの。お客が料理を受け取った後、ロボットの音声案内にしたがい、頭のセンサー部分に手をかざすとロボットは厨房に戻る。

同社は、エンターテイメント性も兼ね備えた本ロボットとの交流やコミュニケーションの体験も楽しんでほしいとのこと。

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